素直な生徒、頑固な生徒。

 

麻布学院が、理想とするテスト点数。

定期テスト 450点 模試 450点 実力テスト 450点

上記のように、テストによってバラつきが見られない点数の取り方。

それが470点であれば全て470点で安定させる。

大半の生徒が、このように、全てのテストが同じ点数に安定します。

 

一番多いのが、420~430点の間で安定する生徒。

次に多いのが、390~420点の間で安定する生徒。

そして上位クラスは、450~480点の間で安定しています。

 

今、最優先で取り組んでいるのが、420~430点の間で安定している生徒を、450点台に引き上げること。

ですから、これに該当する生徒には、勉強の仕方、向上心など、徹底的に叩き込んでいます。

 

しかしながら、これが本当に難しいのです。

毎年、この数値の生徒を引き上げようと努力をするのですが、大変な時間と根気が必要になります。

それは何故か?

420~430点の数値内に該当する生徒は、今まで、努力をして、上位を追いかけて来た生徒が大半。

真面目で、努力をするタイプ。

一見、指導は楽に見えるのですが、努力をしてきた生徒たちだからこそ、変えてあげることが難しいのです。

 

次の段階にいくには、今までのやり方を変えなければならないということを説明しても、理解してくれません。

300点前半で、入塾した生徒が、安定して420点を取るためには、コツコツと、基礎を学ぶ必要があります。

ですから、真面目な彼らは、コツコツと勉強することが、点を上げることだと思っています。

それは、全く間違いではありません。

 

しかし、彼らは、コツコツと努力をするタイプなばかりに、450点の壁をこえられないのです。

問題を解くための、努力に固執するあまり、時間の配分が出来ない。

発想力が試されるような、図形や社会の資料問題などに、対応できない。

そして最大の障害となるのが、コツコツやることへの執着です。

 

発想力が試されている問題も、答えを自分では考えず、ひたすら覚えようと暗記に走るのです。

それを変えようとしても、彼らの多くは真面目な生徒。

何故に、怒られ、何故に、変わらなければならないのかが、納得できないのです。

 

ある意味、彼らは420点までは素直な生徒、けれども、450点に向かう段階になると、頑固な生徒。

 

今年も、この時期がめぐって来ました。

今の段階では、大変苦労しています。

しかし、例年、この段階で考え方を変えなければ、トップ校合格は叶いません。

ここが勝負時、気力と体力をそそいで頑張ろう。