先発的地域と後発的地域。

 

今日は、地域性における塾の選び方についてお話をします。

仙台市には現在、五橋中、仙台一中、上杉山中、泉中央近隣の中学校など、小学生のうちから受験塾に通い、学力や教育意識が高い先発的地域と、宮城野区、若林区のように小学生のうちは地域の合唱やスポーツ、楽団などに所属し、公文や学研などに週1回~2回通う児童が多い後発的地域が存在します。

麻布学院の所在する宮城野区原町は後発的地域です。

受験結果を見てもわかるように、現在の受験制度では先発的地域が圧倒的に有利なのは誰が見てもわかります。

 

では、後発的地域で上位校に合格するにはどうすれば良いのか?

1つは周囲の環境と自分の子供の環境は別であると決めて、小学生のうちから受験塾に通うことです。

しかしながら、現在の大手受験塾は仙台二華や青陵中を受験することに比重をおいています。

「とりあえず受験してみよう」という考えでそれら大手塾に入塾しても、まず合格は難しいです。

例え合格したとしても、昨年、今年の仙台二華の大学合格実績を見ると、仙台二高や仙台一高に大きく差をつけられている現状です。

二華は公立中学であり、私立中ではないので、二華に入れば塾はいらないという考えも間違いです。

二華に対応できる塾にそのまま在籍するのが普通です。

高校でも上位にいようと思えば、高校1年生から予備校に通っている生徒が多数派です。

二華に入れば高校受験がないというという安易な考えでは、全く結果が出せません。

二華でやっていくということは、かなりお金も気持ちも大変です。

 

しかし、二華中を目指して結果、受験に失敗する生徒の方が多数です。

その多くが心の傷を言い訳に、スタートが遅れてしまいます。

保護者も、受験結果で子供が傷を負っている状態なので、強く物事を言えなくなるものです。

ですから、小学生の時に在籍していた塾の教室長に言われるまま、塾を変えることなく公立中学校に入学します。

大手塾が得意な生徒というのは、ある程度能力があり、学習意欲も高く、勤勉な生徒。

ですから必ず上位コースには評定の縛りが存在します。

 

麻布学院に来る先発的地域の生徒はどんな生徒なのでしょう。

上杉山中が多いのですが、毎年、上杉山の生徒をナンバースクールに送っています。

昨年で言えば、仙台一高と土浦第一。

この2名は中学2年生の後半に麻布学院へ大手塾から転塾しています。

模試の成績は、春休み号で380近辺。

評定も4.1~4.4。

小学生からずっと塾通っていたにも関わらず、成績を落としてしまった状態です。

毎年少なからずこのような生徒が麻布学院に入塾してきます。

 

では何故、上位校に合格できる能力を持った生徒が、このような成績になってしまうのか?

それは、中受験で失敗しているとするなら、在籍している塾の指導法がその生徒には向いていないということが原因の1つです。

能力があっても、大手塾では少しでも遅れをとれば、余程勤勉でない限り遅れを取り戻せません。

そしてついには個別コースを勧められることになるのです。

麻布学院には毎年、そのような先発的地域の中学に在籍し小学生からしっかりと教育を保護者が施しているにも関わらず、成績を落としてしまった生徒が入塾してきます。

その生徒たちが在籍していた塾は、合格実績のある大手塾ばかりです。

大手塾のように、小学生から大人数を抱え、中学からも多数の生徒が合流してくる塾の場合、一度波に乗り遅れた生徒を待ってはくれません。

何故なら上位コースというものは、ある程度出来ることが前提で成り立つコースだからです。

大手塾で遅れが出始めた場合、すぐに対処するべきでしょう。

 

しかし、ここで問題が生じます。

どこの塾に行くべきか?

選択肢は2つ。

他の大手塾に移る。個別塾に移る。

 

前者の場合、評定の縛りで上位コースには入れません。

後者の場合、ライバルがいても怠けてしまい成績を落とした生徒が遅れを取り戻そうと必死になるか疑問です。

現に麻布学院に転塾してくる先発的地域の生徒は大手塾⇒個別⇒麻布学院のパーターンが多く存在します。

 

では何故、麻布学院の場合、遅れを取り戻すことが出来るのか?

毎日授業があることが1つ。

県レベルの成績上位者や学校の定期テスト上位者が必ず多数いることが1つ。

授業時間以外でも、ほとんどの生徒が自習に来ているという環境が1つ。

そして、生徒1名1名の指導方針を決め、データを管理して志望校合格を勝ちとれる学力を目指し徹底した厳しい指導が1つです。

 

麻布学院は少数集団塾でありながら、個別塾と同じだけの戦力を、同じ授業料で惜しみなく投入します。

理科社会などの集団授業では、中3生になると総復習を毎日行うことで、上位の生徒と関わりが多く、目標が明確になり、数学英語国語は、個別で対応し遅れを取り戻すプログラムを組みます。

 

ですから麻布学院に先発的地域から転塾してきた生徒のナンバー合格率は非常に高いものがあります。

元々は能力が高いのに、エリート集団で遅れをとってしまい、本人のやる気が無くなった状態にばっただけで、きちんとした指導をすれば、必ず成績が大きく上ります。

 

毎日授業が難しい、やりすぎだと考える人がいますが、一度、筋肉をモリモリつけた人が、毎日筋トレをしないと不安になるのと同じです。

マラソンが趣味の人が毎日ジョギングしないと落ち着かなくなるのと同じです。

学力も、一度上がれば、毎日の習慣として学習することが当たり前になって行きます。

 

大手塾で学習意欲が出ずに成績を落としたというならば、自分自身でトレーニングが出来ない生徒なのです。

麻布学院のように、それが当たり前の環境へ移ってしまえば、必ず保護者が小学生から施してきた教育が役立ち、学力は上ります。

 

先発的地域の生徒が、麻布学院に転塾するタイミングは、成績が落ち始めた時がベストです。

そのまま残っていたとしても

上位コース⇒中位コースor個別コースのパターンで大きく成績を落としてしまいますから。

 

今日は、先発的地域の麻布学院活用法を書きました。

このブログを読んで、正に自分の子供だ、正に自分のことだと思う人がいればご連絡ください。

最近の私はかなり前向きなので、大きく定員を超える状態ですが入塾は可能かもしれません。

現に、お断りした生徒さんも、体験でやる気を見せられると全員入塾を許可しています。

人生が変わるかもしれません。

1週間の体験授業だけでそれが実感できます。

お電話ください。

 

麻布学院(宮城野区原町) 塾長ブログ 2018年5月8日