コースを新設したら徹底する。

麻布学院の場合、ほとんどの生徒がナンバースクール及びそれに準ずる高校を受験します。

私立高校受験で大半が特待生合格を勝ち取りますし、ほとんどの生徒達が模試でA~Sの判定を出します。

ですから評定に不安があっても志望校を受験するのが麻布学院のスタンスです。

しかしながら、全生徒を定員まで受け入れているので、小学生の部分からやり直したり、学習障害を持つ生徒もいます。

スタートが大きく出遅れる上に、そのような生徒の大半が早くて中1生後半。遅ければ中3生になってから塾に来ます。

そこから鍛えに鍛えてナンバー合格する生徒もいますし、私立高校の特待生を獲得する生徒も多数います。

 

ですが、模試で100~200点、評定も2.6~3.0で入塾し、志望校は公立高校ならどこでもいいと言われる場合も多々あります。

夏期講習で一気に300点台まで持っていけなかった場合、ナンバースクールとそれに準する高校への合格は厳しくなってきます。

評定で考えれば、公立高校に合格する事すら難しい場合もあります。

そういった生徒達は、わからない単元がバラバラです。

そこをどう合格させるか考えに考え、公立高校受験コースを数年前に新設しました。

このコースは、講師の戦力を惜しまず投入し、個別指導で対応、宮城広瀬を目標とする生徒は仙台東、多賀城に。

100点を切るような生徒達は仙台工業や宮城農業に。

そして公立高校受験コースは合格率100%を目指して。

そんな強い意志で新設しました。

 

個人塾は比較的自由にコース設定が出来ます。

ですから仙台二高や仙台一高に合格が難しい生徒達に、合格を目指すと言って料金別にコマ数を増やす塾もあります。

ただ、そのような宣言を広く告知しても上手く行かない場合が多いようです。

 

麻布学院も公立高校受験コースの合格率は89.2%。

100%ではありません。

ブログであろうとチラシであろうと、直接保護者にであろうと、コース開設を告知し、スタートさせたのであれば「上手く行けばいいな」「元が低かったから仕方ない」「地域的に難しい」などの言い訳は見苦しくもあり、あたかもコース新設が無かったように振る舞う塾もあります。

麻布学院も100%でない以上、未達成です。

今年の新3年生は、この公立受験コースに力を入れてきました。

まだまだ難しい状況ですが、塾長である私が告知した以上、全力をそそぐべきコースです。

昨年は4人中1名不合格にしてしまいました。

しかし、仙台工業志望で入塾、模試は200点前半、評定は3.2の生徒を多賀城高校へ。

評定2.4。模試100点以下で入塾の生徒を宮城農業へ。

ある程度個別対応の成果が出ました。

 

塾長がコースを新設すれば、それは保護者との契約です。

企画倒れになれば、塾長の先読みの甘さと準備不足を責められてしかるべきだと思います。

 

もし麻布学院が、仙台二高コースを新設し、合格ゼロ名で仙台三高に1名合格させることが出来ても保護者からの信頼はなくすでしょう。

しかも追加料金まで頂いていたら?

 

新設コースというものは、初めのうち利益度返しで数字と実績をだし、データを集めてから新設するものです。

自信も実績もなく、データも不足してのスタートは見切り発信です。

 

麻布学院は公言したなら必ず実行する塾です。

データもしっかりそろえ、いけるこ思わない限りスタートさせません。

ましてブログや新聞広告で公言し、結果が伴わなければ塾の看板に泥がつきます。

どんなに理屈をのべても、数字と結果、実績の出せないコースは失敗です。

麻布学院はたとえ赤字になろうとも、公言した言葉は実行します。

 

世の全ての仕事は、数字・結果・実績がもとめられます。

しかし、塾長は最初か「先生」と呼ばれる立場です。

 

医師にしても弁護士にしても、先生と呼ばれる職業の人たちは専門職ですから数字と結果が仕事に結びつかなくても患者や依頼人は納得せざるを得ないのです。

それは学校の先生も同じ。評定や部活、指導方法で数字や結果が伴わない、納得できない場合でもそういうもと納得する方が大半です。

「先生」とはそういう立場だからこそ厳しい資格が必要な職種ばかりです。

 

しかし塾は違います。国家資格も無しに「先生」と呼ばれる立場です。

ですからそれに見合う伴う数字と結果、実績は必ず必要。

学校の先生や医者のように、国家資格保持者のような先生的物言いならば、今は良くともかならず問題になる者です。

 

コース立ち上げを口にしたなら意地でも数字と結果、実績が必要です。

麻布学院も公立高校受験コース合格率が100%ではないので、更なる工夫と戦力の投入が必要。

正直、3人以下の生徒達に毎日講師1名~2名を配置し、集団料金では赤字が膨らむ一方です。

ですが、一度開設したならば成功したい思うのが経営者です。

 

それが出来ないなら二度と新設コースなど口にしてはいけません。

塾長の資質を問われますから。

 

私も100合格に向けて頑張ります。

合格率89.2%では話にあなりません。

 

麻布学院(宮城野区原町) 塾長ブログ 2018年5月3日