昨日は合格発表後の初授業。
合格した生徒も、それが叶わなかった生徒も授業なのは変わりません。
普通の塾であれば、合格発表の次に日に生徒が授業を受けるという光景は珍しいかもしれません。
しかし、麻布学院はいつ何時も、どんな結果であっても次を目指すことを生徒達に教え込んで来ました。
受験が終わったばかりの新高1生は、今週の月曜日から通常授業です。
青チャートを全員で用意し、4月までに高1生の数学の約1/3までは終わらせて高校に送り出します。
例年それは変わりません。
では、受験の結果で涙をのんだ生徒が次の日に塾に来るのか?
そんな疑問があるかもしれません。
しかし、昨日も全生徒欠ける事なく塾に来ています。
麻布学院について、無理矢理に保護者や私が勉強を強要し、生徒自身は嫌々毎日通っているとイメージしている方も多いかもしれません。
中にはそのような生徒もいるかもしれません。
10人に1名の確率で毎年退塾者をだしてしまいますが、その生徒達の中に、そう感じていた生徒が含まれていると思います。
授業は厳しく、間違いは徹底的に追求し、質問に無言は許さず。
テストの空欄は絶対に許されず、テストはスピードを重視し見直しは3回解き直し。
そのスピードを養うために毎日受験問題と向き合わせ、学年を問わず競争させる。
公立高校受験コースの生徒達にも、計算問題は外すことを絶対に許さず、授業終わりに難解な計算問題を全員に与え、20問だして外せば当たるまで、しかも外している問題はどれなのか教えません。
ですから全ての問題を解きなおすことになります。
そして、全員が1回で全問正解する日までそれは続きます。
いかに計算問題は苦しく、そして辛いものかを生徒は痛感し、文章問題を解いた時の喜びが大きく成長して行きます。
連帯責任ですので、他人の目を意識し、迷惑をかけたくないという気持ちを持つことで甘えが消えて行きます。
スタートはこのコースの生徒達の中から、今年3人のナンバースクール合格者を出しました。
高専、仙台南、多賀城高校の合格者した生徒もいます。
麻布学院は妥協しない塾です。
成績の出せない生徒を、決してそのままで許さない塾です。
在籍している生徒達も、自分に厳しく他人にも厳しい生徒ばかりです。
そんな環境にいて、受験が終われば普通は二度と塾に来たくないという生徒のが大半だと思われるかもしれません。
しかし、麻布学院の生徒達は合格発表の次の日にも全員塾に来て高校の準備をしています。
彼らは強要されていたのではなく、自分で自分の将来を描いて行動していたからに他なりません。
最初は嫌々だったかもしれません。
怒られることに傷ついた生徒もいるでしょう。
しかし、いつの間にか彼ら全員が自分で塾に通い続けるようになるのです。
そればかりでなく、宮城県の大学に進学した生徒の多くが、講師として塾に帰って来ます。
今年、土浦第一に進学した生徒も、必ず東北大学に進学し戻ってくると約束してくれました。
麻布学院の生徒達は、みなさんが思うほど弱くありません。
弱ければ、たった学年20人平均しかいない塾から、将来の東大生や医学部生、東北大学進学者、国立大学や私立上位大学をこれだけ出せません。
仙台育英の英進コースから浪人してまで早稲田大学に進学したり、東北高校の文教から法政大学に進学したり、私立高校の上位とは言えないコースでも麻布学院の生徒達は戦ってくれました。
看護師を中学で目指した生徒のほとんどが、現在看護の現場で働いています。
外から見れば、麻布学院は厳しく、生徒が嫌々毎日通う塾に見えるかもしれません。
そのように麻布学院を揶揄する塾も存在します。
ならば、貴方の塾で、この光景を作って下さい。
合格発表の翌日、悲しみをこらえて前を向き、生徒全員が授業を受ける光景を。
評定130でも140でもナンバースクールを諦めさせず、塾に関わる全ての人間がそれを信じ、合格できるだけの学力を生徒も塾も一体になって、保護者も本気で応援してくれる。
そして全員がそれに挑み、どんな結果になろうとも次を見れる生徒たちを。
生徒数が何十名いようが麻布学院は、その塾を何とも思いません。
何教室あろうが知ったことではありません。
凄いですねの一言です。
いかし大手塾には大手塾の良さがあります。
麻布学院が意識する塾もあります。
今年、初めて麻布学院は近隣中の仙台一高仙台二高合格者数で引けを取りました。
それを私は心底嬉しいと思っています。
この地域から幾つもの大手塾が撤退し、この地域で同じ志を抱く塾が現れては消え現れては消え。
今年、やっとライバルとして切磋琢磨できる塾を認識できました。負けをしらない人間は成長しません。
塾も同じです。
本当に感謝しています。
心から。
麻布学院は挑戦者として来年からまた頑張ります。
今年の受験生には、私の体調面で迷惑をかけてしまいました。
本当に申し訳なく思います。
それでも全員が欠けることなく昨日塾に来ている光景は、無理をしてでもこの塾をやってきたこと、他人に悪しざまに塾を言われても、信念のまま塾を続けてきて良かったと思わせてくれました。
14年間で一番大変な学年でしたが、それでも君たちは素晴らしい。
誇りに思います。
相手からすれば取るに足らないちっぽけな個人塾ですが、ライバルと思える塾も現れ、素晴らしい光景も見せてもらえて、この1年間は私の人生において忘れられない1年間です。
この1年間、麻布学院の成長を促してくださった、生徒達、保護者様。
テキスト関係の業者様、模試の業者様、宅配で重い荷物を運んでくれる業者様、塾の大家さん、講師の全て、激励に来てくれる卒業生たち、
わがままな生徒達が手をやかせてしまい、それでも暖かく見守って下さった学校の先生がた。
麻布学院の生徒の頑張りを認めて合格させて頂いた全ての高校関係者様。
私の窮地に助けて頂いた救急隊員の皆様と病院の皆様。
生徒を紹介していただいた方々。
そしてこの近隣で同じ志を持ち切磋琢磨してきた全ての塾関係者様。
本当にありがとうございました。
私はこれからも変わらず、信念のまま生きて行きます。
麻布学院(宮城野原町) 塾長ブログ 2018年3月16日
全ての方々に感謝をこめて