宮城県後期選抜入試問題考察

入試問題を全て解き終わりました。

感想は、正直はっきりしない感じです。

昨年と比較すれば、絶対的に簡単な教科は数学です。

上位校受験者は最後の図形の二問以外は解いてくる可能性があります。

関数の最後の問題も不正解と考えて、80~85点

社会の場合、昨年は記述に社会用語を入れるか入れないかで点数が大きく変わりました。

今年は解答を見る限り、飢饉というワードと冷害というワードは必要かと思っていても「災害」の一言で解答されていたり、見たままに書けば正解になるというものでした。

ですから、どこまで高校側が記述の答えを要求するかで大きく点数は変化すると思います。

昨年も簡単であったにも関わらず、麻布学院以外の仙台一高合格者に80点台前半がかなりいたらしく、70点台の生徒も合格していると卒業生から聞きました。

仙台一高基準の記述採点で83~87点。

 

英語は、最後の英作文が新傾向で会話の中で英作文を作るというものでしたが、最初の1問は定型のようなもの。

上位校受験者は点数を落さないと思います。

前期入試と同レベルで、仙台南より下の学校を受験する生徒にとっては、大問の1を日本語で理解しようとしても、少し難しく感じる可能性はありますが、仙台一高レベルでは受験問題慣れはしていると思うのであまり苦にはならなそうです。

並び替えなど、比較的難しい問題は8点分。

英作文で3点の減点があって11点。

85~89点の間でしょう。

 

理科は、計算問題などを含め8点分は落す問題があります。

その他落す可能性がある問題を含めると15点。

記述は、しっかりと書かなければ正解にはならない問題です。

82点~87点

 

国語は難易度が少し上がったと思います。

小説の問いを理解しているかで点数が上下しそうです。

説明文も、内容が難しく理解できるかは、どれだけ受験問題を解いてきたかによります。

古文で1問難解な問題がありました。

仙台一高の場合、作文の点数が低くなる傾向がありますので、大問1で1問。大問2で1問。古文で1問。12点と考え、作文を大きく8点減点で考えると80点。

78点~84点。

 

5教科合計で、低い場合408点

高い場合で432点

 

昨年も大きくは考察した点数で外していませんでした。

仙台一高で408~432点の生徒は合格の可能性があると思います。

評定が150点台の場合も432点を上回る点数であれば合格可能性は高いと思います。

評定190台の生徒にとっては、部活成績が良く生徒会に所属していたり受賞歴、英検・数検準2級以上の資格などを複合すれば390台後半での合格もあると思います。

合格ラインは中間点の420点前後。

評定178~195までの生徒はこれで合格だと思います。

 

410点台中盤の生徒さんはボーダーです。

先に書いた特殊な複合要素がない場合、高校側が欲しい生徒が合格すると思います。

評定150~164の場合 432点以上

評定165~174の場合 420点以上

評定174~195の場合 420点前後(+-5点)

この辺になると思います。

昨年の受験でも平均が高い高いと各掲示板やブログで大騒ぎになりましたが、先のブログにも書いたように

評定156の生徒が437点で仙台二高に合格。

評定157の生徒が426点で仙台一高に合格。

 

この生徒達の評定はかなり低いものと考えると、評定180以上の生徒さんは415点前後で仙台一高に合格してる人が多数いると思います。

 

今年は、上位層が落としそうな問題が各教科最低8点分はあります。

さらにその他、それに次ぐ難易度の問題をそこから引くと、過去のデータと問題の分析で419点という数字がはじき出されました。

最低419点を獲得し、評定178以上であれば仙台一高合格の可能性が高いと思います。

前後10点のずれがあるかもしれませんが、これでも難しい問題以外ノーミスに近い数字を積み上げた数字です。

ここ1年間に実施された新みやぎ模試の内部資料の毎月の得点範囲人数(例えば仙台一高を第一志望校にした生徒で420~430点の間に何名という10点刻みの表)と照らし合わせてもデータがピタリと当てはまります。

409~419~429点が合格ラインだと思います。

昨年よりも5~10点ボーダーは下がると思います。

この数字はあくまで私の問題を解いた上での難易度を経験で判断し、それを500点満点から引いて、過去の受験データと麻布学院の生徒の自己採点及び1年間の新みやぎ模試と宮城ぜんけん模試での獲得点数と各種データから導き出したものです。

確実なデータは蓋を開けなければわかりません。

評定の高い生徒さんは409点以上なら合格の可能性があり、評定の低い生徒さんは419点から合格の可能性があるというのが私の結論です。

この数字に約14点上乗せすると仙台二高が433点

 

以上の数字で、評定178~195の生徒さんなら合格に近いと思います。

仙台一高の基準点が419点で評定により+-10点で計算して下さい。

つまり評定178の生徒さんが419点を獲得すると評定の3割で53.4点。

得点419点の7割で293.3点。

合計346.7点

この点数を上回ると合格の可能性が高いとデータ的には出ます。

合計350点を超えていた場合はかなり合格に近いと思います。

 

あくまでデータからの目安です。

仙台一高の採点基準を予想した数字ですので他の高校に照らし合わせる場合は少し高めに計算して下さい。

 

麻布学院(宮城野区原町) 塾長ブログ 2018年3月7日