公立高校後期選抜受験問題について。

 

公立高校後期選抜受験問題について気にかけている方が多いと思います

麻布学院は毎年、問題について精査し、生徒の自己採点を踏まえて分析しています。

今日は、生徒全員の自己採点は終わったのですが、私自身授業があり、社会と数学以外の問題を解けていません。

明日以降に分析結果を書くますが、判断の難しい微妙な問題です。

判断が出来かねます。

数学はかなり簡単です。

最後の問題まで全く難しい問題が無く、簡単です。

一次関数の最後と図形のラスト2問以外は本当に簡単です。

社会も、記述問題以外は、外す問題がありません。

引っ掛けや資料の難しい読み取りも無く、河北新報ホームページで公開された解説のままであれば、記述も社会用語が入っていなくても正解になってしまいます。

この2教科がこれだけ簡単であると、本来、自己採点で麻布学院の生徒の点数も高くなるはずなのですが、400~460の間にナンバースクール受験者が固まりました。

一番受験者の多い、宮城一高の生徒で400~420前後。

2教科だけを見れば、この点数は低すぎます。

社会や国語の記述を厳しく曖昧な場合は0点で計算し、作文は12点、英作は5点で計算しています。

仙台一高以外は通常、自己採点よりも実際の点数は高くなるのが普通です。

仙台一高だけは毎年、自己採点のよりも実際の点数は下がります。

その分、宮城一高の合格者と仙台一高の合格者の獲得点数で宮城一高の生徒のほうが高いという年もあります。

2教科がこれだけ簡単であれば、上位層の点数がもっと高いはずなのですが・・・・

麻布学院の上位層の生徒は、新みやぎ模試や宮城ぜんけん模試で今年も県内上位に入っています。

それであるのに上位層の点数が420~460の間になりました。

一番多いのが430点前後。

加点される可能性は高いのですが、この点数は低すぎます。

昨年は評定156点。受験獲得点数437点の生徒が仙台二高に合格しています。

評定157点。受験獲得点数426点の生徒が仙台一高に合格しています。

評定145点。受験獲得点数419点の生徒が宮城一高に合格しています。

昨年の受験問題は数学以外、理科でさえ上層は90点を超える問題で、実際、麻布学院のナンバースクール合格者の多数が90点を超えていました。

社会もナンバー受験者の合格者のほとんどが90点を超えました。

今年の社会は記述の答えがあのままであると、90超えの生徒が宮城県全体の上位校受験者でかなり出てしまいます。

数学も80点台には乗る問題で、落としても70点台後半は獲得できるでしょう。

仙台二高と仙台一高を受験した麻布学院の生徒に80点以下の生徒は存在していません。

社会は全受験者で宮城広瀬を受験した生徒が70点台後半になった以外は全員80点以上です。

無理矢理記述問題を外れで計算しているので、部分加点をしない仙台一高以外の生徒は90点を超えると思います。

現段階で厳しく採点しても平均が80点台中盤です。

 

本来差がつくはずの2教科でこの結果だと、合計点がもっと高くなるはずなのです。

正直、麻布学院の今年の受験生は、中2生中盤以降に入塾した生徒が大半で、評定が低い生徒が多数です。

この2教科で他の受験生に差をつけないと難しい受験になります。

 

それであるのに上位層の合計点が低い・・・

新みやぎ模試、県内10位以内の生徒が5名もいて、数学が簡単であるのに合計点が昨年と変わらないのです。

これは、残り教科の国語、英語、理科に昨年よりも上位の平均点を落とす教科があり、バランスをとったと思います。

宮城県がよくやりがちなことです。

何かの教科で平均点が低すぎると、次の年にその教科を難しくし、前年難しかった教科を少し簡単に作ったつもりが極端に簡単になる。

それで言えば、まだ私が解いていない英語の可能性が大きいと思います。理科も昨年の低レベル問題と比較すれば少しは下がるでしょう。

授業が終わったら、英語、理科、国語を解いて結論を出します

 

麻布学院(宮城野区原町) 塾長ブログ 2018年3月6日