麻布学院ならどんな志望校でも叶う?

 

麻布学院に入塾すれば、どんな志望校でも夢は叶うか。

その答えはNOです。

例えば、仙台二高のような上位層がひしめく高校を受験した場合は、受験日のミス1つが命取りです。

仙台一高のように、記述問題の書き方や書いた文字の判別が厳しい高校の場合受験当日の慎重さがないと命取りです。

 

今年の受験生は、中1生から入塾してくれた生徒は少なく、大半が中2生や中3生で入塾した生徒です。

ですが、模試の判定や偏差値を毎回ブログにアップしているように、全ての生徒が目標校の合格判定を出しています。

21人の目標校は、多い順に仙台二高、仙台一高、宮城一高が大半です。

次の多いのが高専の3名。

今年も関東私立や関東の公立を受験する生徒が1名。

その他の公立を受験する生徒が4名です。

 

模試では全員が志望校をクリアしています。

例をあげると

大手塾から麻布学院に入塾してきたA君は、当初の模試で偏差値は27でした。

現在の模試偏差値は68です。

 

家庭教師や大手個別塾から切り替えて麻布学院に入塾したBさんは模試の数学10点台~30点台、理科や社会も同じ。

現在の模試偏差値は52~55で安定しています。

 

塾には通わず2年生から入塾したC君は、1年生範囲や2年生の範囲に大きな穴がある状態でした。

現在は、新みやぎ模試で県内1位を獲得し、宮城ぜんけん模試でも1位、今年実施された在籍中学校の校内テストで1回を除く全てのテストで校内1位を獲得しています。

 

例をあげるときりがないので3名だけにしますが、他の生徒も同じような感じです。

偏差値66(仙台一高合格基準偏差値)以上の生徒が21名中13名。

偏差値62(宮城一高合格基準偏差値)以上の生徒が21名中17名。

 

偏差値と点数だけを見れば、志望校合格に近いと言えるでしょう。

しかしながら、全体的に入塾前の学校評定が低く、評定の合計点数が130点~160点の間です。

 

※評定点数の出し方

学年評定の5教科(英数国社理)

学年評定の5教科分をそのまま足し算する。それを3学年分合計。

学年評定の4教科(技術家庭・体育・美術・音楽)

学年評定の4教科を×2で計算。それを3年分合計。

(例) 国3 数5 英5 社4 理4 合計21点

体育3 音楽4 技術家庭5 美術3 15×2=30点

学年評定点数 21+30=51点

上記の計算を3学年分して足し算をすれば評定点数です。

 

ナンバースクールを受験する生徒のほとんどが一般的に評定点数は175点以上持っています。

それが、学年1位で2つの模試で県内1位を獲得した生徒の評定点数は160点台なのです。

 

1点で合否の差が出てしまう、上位校の入試において、評定点数の差は大きなものとなります。

仙台二高を受験する場合は、受験者のほとんどが180点以上の評定を持っているでしょう。

仙台二高の場合、評定点数は3割に圧縮されるので180×0.3=54点

160×0.3=48点

54-48=6点の差が受験前からついていることとなります。

受験点数も7割に圧縮されるので

麻布学院の生徒が450点をとったとして450×0.7=315

評定180の生徒が440点をとったとして440×0.7=308

この点数に評定の点数を足すと315+48=363(麻布学院の生徒)

308+54=362(評定180の生徒)

受験で10点差をつけたはずが、わずか1点差になってしまします。

仙台二高の場合、今年の後期選抜で450点以上の生徒は約35%いたと言われています。

評定160点台の生徒が、仙台二高に合格する難しさがお分かりになると思います。

ナンバースクールの受験においては、どの高校も同じようなものです。

 

それに加えて、この4年間は宮城県の受験問題の平均点が高く推移しています。

受験問題が簡単であればあるほどに、上位層は得点の差が小さくなります。

 

麻布学院では仙台二高の受験、今年と昨年評定点数150点台の生徒を合格させています。

仙台一高についても、今年の受験で評定点数150点台の生徒を合格させています。

宮城一高では、評定点数130点台の生徒を今年も昨年も合格させています。

 

しかし、それは本番の受験で力を発揮できたからであり、もし1問でもミスがあれば不合格になっていた可能性もあります。

現にかれらよりも評定の高い(170~180)仙台二高と仙台一高を受験した生徒たちが、合格した生徒と5点差以内(評定点数+受験点数)で不合格となっています。

上位校の受験はとてもシビアです。

模試や学校の定期テストと実力テストでミスがありましたと言う生徒は必ず本番でもミスをします。

毎回ミスをする生徒は、それはもうミスではなく実力です。

問題を解くスピードが遅く見直しが徹底できない、問題文を流し読みする癖がある、集中力が持続しない、知識があいまいなままなど様々な要因が考えられます。

中3生になると、徹底的にその欠点を指摘し、生徒が自分で改善を意識するまで強い言葉で怒り続けます。

その結果が模試や実力テストに反映しているのですが、本番の入試では精神状態も普通ではありません。

緊張感は半端なものではありません。

普段の模試ですらミスをする生徒が、本番でミスをしないなどということは必ずありません。

 

受験はミス1つが命取りです。

ミスをすることを前提に志望校は決めなければなりません。

 

条件もあると思います。

昨年の生徒たちのほとんどが、私立高校受験で特待生合格を勝ち取りました。

その結果、全ての特待生合格した生徒がナンバースクールに挑みました。

評定150以下の生徒たちも、特待生合格した私立高校や東北学院などの大学指定校推薦枠が多い高校になる可能性を考慮し、保護者面談でナンバースクール受験を決めました。

 

本番でミスを考慮し、大きく合格偏差値を上回る模試の点数。

私立特待生合格。

将来、東京私立大学、関西私立大学を想定した上での東北学院合格。

それらの条件を、生徒と保護者の双方が納得してくれた場合のみナンバースクールは受験すべきだと思います。

 

特に、仙台二高と仙台一高を受験する場合は

新みやぎ模試と宮城ぜんけん模試双方で合格ランクがでていること。

新みやぎ模試で県内100位以内に複数回入ること。

実力テストで校内10位以内に入ること。

以上3条件を達成していれば、評定150~170の生徒たちも勝負はできると思います。

宮城一高の場合、仙台一高や仙台二高の合格偏差値を上回る偏差値66を出せば、評定130台の生徒でも勝負できると思います。

 

今週は中3生の保護者面談に入ります。

今日のブログを考慮して志望校を生徒と保護者で話し合って下さい。

 

麻布学院(宮城野区原町) 塾長ブログ 2017年11月6日