麻布学院の雰囲気を勘違いしている方が多いと思います。
毎日授業があり、授業中の私語は全くなし。
とことん厳しく、解るまで何度も諦めることなく。
このようなイメージは確かに当たっています。
毎日の風景です。
無理やり親が来させているのでは?
嫌々毎日来ているのでは?
毎日塾があって生徒が辛いのでは?
辞めたい生徒が多数いるのでは?
そもそも出来る生徒以外は毎日の授業は無理では?
そんな風に麻布学院を勘違いされている方がいると思います。
無理やり来させている。
嫌々来ている。
まず言えることは、麻布学院を退塾する生徒は小学生~高校生まで全て全学年の1年間の合計で、年平均5名未満です。
今年は多い方で、今日現在5名です。
これを見ても、極端に多い数字ではないと思います。
中学生全学年20名を超える人数がいれば、高校生と小学生の退塾と合計して年間5名程度はどこの塾も退塾者がいると思います。
毎日塾があり、厳しい授業で、常に数字と結果を求められるプレッシャーがあって5名という数字は極端に少ないとも言えるでしょう。
そして私が大好きな日常の風景があります。
朝の6時や7時に生徒達が集まり、自主的に勉強会を開く風景。
授業終了後に、生徒達の多数がグループを作って家庭学習で解いてきた自主的な課題をお互いに採点している風景。
学年を超えた、受験問題を、1年生や2年生が授業終了後、遊びのように競って解いている風景。
麻布学院の夜9時すぎは、中学生たちの笑顔があふれています。
お迎え以外の生徒は、基本22時までなので、毎日毎日私が
「帰れ。早く帰れ。」と笑顔で怒ると、生徒達はなんだかんだ言い訳をして残ろうとします。
この時点で男子の塾生の約7割が残っていて、お迎えの女子の全員がまだ残っています。
そして私もその雰囲気にのまれて黙認しようとすると、もう1人の塾長の「早く帰りなさい」という厳しいお言葉で、生徒は渋々帰って行きます。
残るのは、車でお迎えの生徒達。
この時間になると、穏やかな空気でお互い教え合いながら22:30分まで残って勉強しています。
お迎えの生徒達が全て帰宅するのは23時直前。
いくらお迎えといえ、22:30分が限界ですので、
「早く帰ってくれ」と私は毎日生徒に懇願します。
その姿を見て、生徒達は笑いながら帰って行きます。
この姿は親や私に強制されている者の姿ではありません。
本当に私が毎日毎日、懇願して生徒に帰ってもらうのです。
そうでなければ、何時まで残られてしまうかわかったものではありませんから。
麻布学院には宿題はありません。
生徒達が自主的に用意して毎日家庭学習をしています。
グループを作って楽しみながら。
麻布学院を知らない人たちは、そんな風景が毎日あるわけがないと思うかもしれません。
毎日授業があるのに、自主的に家庭学習や自習をしている訳がないと思うかもしれません。
授業がおわった後で、私が毎日毎日
「早く帰ってくれ」と泣きそうになりながら懇願する姿は想像できないかもしれません。
しかし、それが麻布学院の毎日の風景。
私に授業中、怒鳴られた生徒が、授業終了後は笑いながら自習をして、平気でにこやかに私と談笑しながら、時間になると帰らないという行動で授業中に怒った私に復讐をする。
毎日毎日、私は苦笑いを浮かべて
「帰ってくれ」と懇願しています。
それが麻布学院の日常の風景。
29日~31日までは月末のお休みです。
風邪もはやってきましたし、定期テストも直前です。
3日間を有効に使ってまた来月、全員元気な姿でお会いしましょう。
麻布学院(宮城野区原町) 塾長ブログ 2017年10月28日