「うちの塾は成績を上げます。」
言うのは簡単です。
ただ、そう簡単に成績が上がるならどの塾も成功しているはず。
経営者側が、上げたと思っていても、生徒や保護者にとってその点数が満足できるものかと言えば違います。
成績を上げるとは、生徒や保護者が思ってもいなかった点数まで上げてやっと認められるものだと私は思っています。
それを少人数の生徒数で数年続けるのは簡単です。
しかし、生徒数が増え、年数を重ねてもその成績を維持できるかは非常に難しいと思います。
世の中に認められるには、10年以上、その成績を保ち続けて少しだけ認知されるようになる程度です。
麻布学院は13年間で105人の仙台二高と仙台一高の合格者をだしています。
生徒全体の40%強。
1つの教室の個人塾としては、仙台市内のどこの個人塾と比較されても合格者数では負けていないと思います。
しかしながら、大手塾と比較されれば、その人数は霞んでしまうと思います。
生徒数が違うとか、教室数が違うとか、元々成績の良い生徒が合格しただけだとか、悪しざまに大手塾の批判をする同業者もいますが、それは大きな間違いです。
麻布学院が成績を維持できるのは1つの教室で、最大1学年30人が限度です。
教室数を増やし、生徒数を増やせば大手塾を超えるのかと言えば難しいと思います。
何故なら、麻布学院に求められているものとそれが大きく異なるからです。
麻布学院に求められているものは、入塾時の成績や評定にとらわれず、圧倒的な学習量と徹底したデータ管理で、受験までに第1志望、そしてそれ以上のの高校に合格できる学力まで生徒を引き上げることです。
生徒数が1学年で50名や100名になれば、データの管理も出来なくなりますし、圧倒的な学習時間で塾を運営することも出来なくなると思います。
麻布学院の成績を保つには、1教室で1学年30名が限界なのです。
それ以上に塾を大きくしてしまえば、麻布学院の強みがなくなってしまいます。
麻布学院のような個人塾が大手塾と同じ土台で勝負しても、全く話になりません。
ですから私は塾開設当初から、方針を定めてそれを変えることなくここまでやってきました。
1 圧倒的な学習量で首都圏並みの教育を
2 仙台で1番厳しいと言われる塾に
3 生徒数は中学生全体で80名までにし、1教室で
4 生徒に厳しい分、自分にはもっと厳しく、毎日のデータ管理を1人1 人怠らず
5 生徒が増えても授業料は上げずに開設時のままで
これを13年間守り続けて、最近になり、世間から少しだけ認知されて来ました。
麻布学院の方針が、どこよりも優れているとは思いません。
麻布学院が麻布学院であり続けるためには、この方針しか出来ないだけです。
塾の良し悪しは、生徒や保護者が判断することであり、私自身が判断して良いものではありません。
他塾と麻布学院を比較することは愚かなことです。
生き残っている塾は、大手でも個人塾でも必ずその塾の方針があり、世の中から認められている証拠だと思うのです。
比較したところで、方針は全く違うのだから、意味がありません。
どの塾も、きちんとした方針があればこそ、何年間も塾を続けていけるのだと思います。
生き残っている塾の全てが必要な塾。
それが私の偽らざる気持ちです。
これからも、麻布学院は自分達に出来る精一杯の範囲で、方針に従い、他塾と競い合いながら、もっともっと良い塾になれるように努力をしたいと思っています。
麻布学院(宮城野区原町) 塾長ブログ 2017年5月7日