中3生にとっては、もうすぐ人生の分岐点が来る時期です。
前期選抜は、狭き門である以上、受験生の誰一人そこを期待することなく勉強に取り組んでいます。
この先1か月弱は、生徒の人生において初めての試練です。
私立入試や前期選抜は、後期選抜や高専の入試がまだ後ろに控えているので、追い詰められる状態ではなかったと思います。
しかし、後期選抜は違います。
まさに、高校受験における最終分岐点です。
どんなに頑張りたくとも、この分岐点を過ぎてしまえば、高校入試は終わりを迎えます。
言わば、生徒に残された時間はもう限られているのです。
人生最初の試練であるこの1か月弱に本気を出せない人間は、次の試練でも必ず手を抜く人間になってしまいます。
生徒達にとって、これからの人生を形成する上で、この1か月弱は大切な時間なのです。
100%ではだめです。120%の努力をしなければなりません。
ここで120%の努力が出来れば、生徒達は次の試練を迎えた時、120%の努力が当たり前になり、先の人生は常に20%をプラスした努力が出来る人間になれるのです。
人間は、最初の試練を決して忘れません。
そこで全力出せた者は、試練にぶつかる度こう思います。
「あの時よりはましだ」と。
君たちは、何のために頑張って来たのか。
君たちは、何のために我慢して来たのか。
友人が遊興にふける時間、テレビにしがみつく時間、ゲームに興じる時間、君たちが毎日毎日努力をしてきたのは何のためか。
この時のために必死に頑張ってきたのです。
いまこそ、その力を信じる時です。
いまこそ、その努力を信じる時です。
恐れることなく、自信を持って、試練に挑もう。
今日を戦う準備は出来ていますか?
これからの1分1秒は、瞬く間に受験日へと加速して行きます。
その1分に後悔することはなかりしか?
その1秒に出来ることはなかりしか?
眠りから覚めた瞬間に大切な1日の始まりです。
手を抜く時間は1秒もありません。気を抜いた瞬間にライバルは君に追いつき追い越して行くかもしれません。
私は君たちを想い、寸分たがわぬように成績の管理を徹底します。
私は決して手を抜きません。計算に計算を尽し、君たちの受験日まで1分1秒を惜しみ、合格へと誘えるよう努力します。
決して妥協せず、自分に厳しく、君たち1人1人に思いをはせ、あらん限りの力を注ぎます。
私も1か月間、君たちと共に全力で戦います。
今日は常に新しい1日。
失敗も後悔も、苦しみも悲しみも、まだ生まれてすらいない新しい1日。
(小説 赤毛アンより引用)
今日が君たちにとって素晴らしい日になりますように。
麻布学院(宮城野区原町) 塾長ブログ 2017年2月7日