天高く、両腕を伸ばし続けよう。

残念ながら、体調が優れずお休みをもらいました。

ですから今日は、大人しく自宅で生徒の成績データをまとめながら過ごしました。

 

データを見ていたら、とても鑑賞深いものを感じました。

生徒一人一人、入塾時の姿を思い出していたからです。

彼らのほとんどが、入塾したての時は、今の自分を想像もしていなかったでしょう。

 

怖い塾という噂におびえながら、親に言われるままに入塾した生徒もいます。

ただ単に、友達が塾に通っているからというだけで入塾した生徒もいます。

兄弟がいたから。

仙台一高に入りたいから。

一人一人、入塾の理由は様々でした。

 

授業中、誰かに負けると泣いてばかり。

評定に2が2つもあった。

学校で問題のある行動をおこしてしまった。

入塾時には、どんな高校があるのかすら興味が無かった。

1度、塾を去りながら、戻ってきた。

なにか嫌なことがあると、すぐに塾を休む。

様々な理由が重なり、塾を辞めたいと泣いた。

見るからに体調が悪くとも、意地で決して休まない。

努力をしても全教科90点がとれない。

授業中、下ばかり向いている。

 

昔の姿を一人一人思い出していました。

彼らの成績をデータにしながら、昔を思い出していたら、不覚にも涙が出そうになりました。

 

「必ず、仙台一高、仙台二高に合格できる成績になる!」

いつもいつも、彼らに宣言していた言葉。

言葉には命が宿ると思い続け、何度も何度も口にした言葉。

時には自分を追い詰めるために、時に自分を奮い立たせるために、言い続けた言葉。

 

そんな私の言葉を信じて、そこを本気で目標とし、努力を重ねてくれた生徒は全員、合格が手に届く位置まで来てくれました。

3年生になってから塾に入った生徒達も、彼らに引っ張られるように、努力を重ね、志望校に手が届く位置にまで来てくれました。

 

ここまで君たちは努力して来た。

昔、夢見たその場所へ、手の届く位置に来れたのだから。

その両手を天高く伸ばそう。

伸ばせばそこに、夢見た世界が広がっている。

最後まで腕を伸ばして、しっかり夢をつかもう。

 

さあ、みんなで夢をつかまえに行こう。

 

受験まで、その両腕を伸ばし続けた者が合格できるんだ。

 

 

麻布学院(宮城野区原町) 塾長ブログ 2016年11月8日