麻布学院では、社会の授業に「アクティブ・ラーニング」を取り入れようと思っています。
宮城県教育委員会の高等学校入学者選抜審議会でも、受験問題に、アクティブ・ラーニングの要素を取り入れるべきと、何度も審議されていることを見ても、その存在を無視する訳にはいかないと思ったからです。
アクティブ・ラーニングとは、グループディスカッション、体験学習、調査学習、ディベートなど、勉強を受動的ではなく、能動的に行う勉強です。
学習塾という立場では、このアクティブ・ラーニング導入は、非常に難しいものだと私は考えています。
何故なら、この勉強法には、目に見える点数などの結果が出ない事が最大の難だからです。
学習塾に求められる最大の要素は「学力」です。
学力には様々な形があり、物事を受動的に考える力も、学力の中にある1つの要素です。
社会に出たときに必要な、プレゼンテーション能力や営業力などの育成には、必要不可欠です。
どの業種でも、会議などで、グループディスカッションや、ロールプレイングを行う会社は増えています。
確実に、将来必要になる要素なのです。
しかし、学習塾に求められる物は、定期テストや模擬テスト、実力テストの点数、そして受験の結果です。
ですから、成長をはっきりと示す事が出来ないアクティブ・ラーニングは、必ずしも、保護者や生徒から求められる学習ではないのです。
学校教育においては、積極的に導入を検討し、実行しています。
麻布学院の近隣中学校でも、熱心に取り入れています。
学校教育の場では、非常に重要で、将来に役立つ学習の積極的導入は、素晴らしいと思います。
その将来に向けての学習を、学習塾で、どのように導入すべきか。
難しい問題ではありますが、これからの教育には必要不可欠と言えるものなので、社会の授業に、月1回のペースで導入する予定です。
アクティブ・ラーニングのみの受講生も募集するつもりです。
興味がある方は、ご一報ください。