入塾時点の問題の解き方を見て、その生徒の、大体の将来像は予想できるものです。
その、将来像で予想できる範囲の最高点にあわせて、その後の教育プログラムを用意しています。
今まで、みやぎ模試県内1位も12年間で19人います。
仙台一高、仙台二高の受験最高点数(主席)も4人輩出しました。
そんな学力が高い生徒も、最初に予測した範囲の中で成長し、私の教育プログラムの枠をはみ出した生徒は、12年、1人もいませんでした。
それが、今年の中学3年生に、その枠を大きく上回る、想定外の上がり方をしている生徒がいます。
正直、どこまで上るのか、想定ができません。
彼は、中学2年生の半ばを過ぎたこ入塾しました。
塾に通った経験もなく、学校の成績はあまり良いとはいえない状態で、評定も低め。
しかし、体験で入塾した時、問題を解かせてみて、潜在能力の高さには、気が付きました。
ですから、
「君は天才だよ。」という言葉を何気なく伝えました。
それから半年、彼の学力は、私が想定した範囲を大きく超え、上位の塾生の誰もが意識する存在となりました。
この規格外な生徒について、私も初めての経験で、驚いています。
彼の底がまるで見えません。
彼のように、自分の潜在能力を知らない生徒がまだまだ、仙台市のどこかに、いるのでしょう。
そして、それを周囲も気づかないままで、何人もの才能が、発揮されぬまま、埋もれていくのでしょう。
周囲の大人の誰かが、一言
「天才だ」
たったこの一言をかけてあげれば、埋もれずにすんだ才能が、どれぐらい存在したのでしょう。
それを思うと、私も、今まで以上に、生徒の才能に敏感になれる努力をしなければなりません。
大げさではなく、教育にたずさわる大人は、もっと敏感になるべきだと思います。
彼を見ていると、そんな気にさせられてしまいます。
成長が楽しみです。