ホワイトボードの上の缶に入っているもの。忘れない。

麻布学院の一番大きい部屋。

受験生の部屋です。

主に中3生が授業を受けている部屋になります。

この部屋には前方に大きなホワイトボード。

その上にはディズニーのお土産で貰ったお菓子の容器が置いてあります。

その容器の中身。

麻布学院は決して忘れない。

 

缶の中にあるもの。

それは、今まで受験で合格させてあげられなかった生徒の中学の名札。

自分の努力した部屋で、最後に後輩に残せる悔しい思い。

それを1人1人。

合格発表の日、思いを込めて缶に入れて行く。

 

生徒達が始めた、麻布学院の伝統。

缶の中味は、我々塾長2人には辛い戒め。

 

仕事で疲れた時や、何かで苦しいとき。

その缶を1つ1つ開けて。

名札を眺めます。

 

名札の生徒、1人1人が座っていた椅子に思い出が蘇ります。

この缶は強い戒め。

 

この缶の中に入っている名札の持ち主だった生徒達。

大学受験で、高校生活で、きちんとその悔しさをバネに頑張っている。

毎年、嬉しそうに報告に来てくれる。

 

麻布学院は、生徒を合格させてあげられなければ、個別授業を3年間無料。通ってくれる限り、ずっと。

これも変らない。

 

私たち塾長2名の甘さが、この缶には詰まっている。

 

どこかで手を抜くことなかりしか!

自分の行動に恥ずべき行為なかりしか!

尽くせること尽くさずことなかりしか!

自分に、生徒に恥じ入ることなかりしか!

 

ある。

必ず毎年ある。

何故ならば、未だ14年間、全員合格は無い。

何処かで必ず、私は手を抜いている。

それが悔しくも恥ずかしい。

 

この缶の中の名札はずべて、私を正しい方向へ導いてくれる宝物。

ありがとう。

麻布学院に来てくれて。

そして、頑張れ大学受験。

私も精一杯頑張るから。

頑張るから。

 

(場所)

バス 原町1丁目(目の前)

JR仙石線 陸前原ノ町駅下車 宮城野原駅下車 徒歩10分

麻布学院(宮城野区原町) 塾長ブログ 2019年11月20日