努力をしても人並み

努力をしても人並みだと言う生徒がいる。

点数で言えば70点~80点。

人間には、残念ながら、才能や器用、不器用という要素が個々に存在する。

80点~100点の間には、その要素が作用してしまう。

ことに、受験問題。

受験問題には、発想力や応用力を試す問題が、必ず存在する。

そこでは、センスが問われる場合が多い。

どんなに努力家でも、この世に存在する、全ての問題をあらかじめ解くことは出来ない。

人並みの人間は、そこで悩む。

どんなに努力しても、センスが絡む問題に対応できないからだ。

努力で、解くことができるようになっても、今度は、時間がかかりすぎて制限時間に間に合わない。

だから、いつも80点。

 

でもね、それで良いんです。

人並みで良いんです。

少なくとも、誰にバカにされることもない人並みまで努力したのだから。

人並みになれるということは、努力できる人間の証明。

 

だから、悩まずに、人並みをたくさん集めよう。

80点を5教科並べたら、400点。

大抵の高校は合格できる点数です。

 

人間は努力をすれば必ず、1教科特別な教科が出来るもの。

努力できる証明がある生徒は、必ず何かの教科が人並み以上になって行くのです。

 

今はまだ、その何かが見つからないだけ。

だから、今は人並みをたくさん集めよう。

80点が4教科、人並み以上の教科が1つできれば90点。

合計すれば410点。

ミスをなくして、解く速度を意識したら、85点が1教科、80点が3教科、90点が1教科。

合計すれば415点。

ほら、人並み以上の点数になれるよ。

 

努力しても人並み。

人並み、結構じゃないですか。

人並みになれるまで努力できない人間ほど、夢ばかり見てるもんだよ。

人並みになれた瞬間から、人間は悩むんです。

そこで見つけた、自分が少しだけ興味があるもの。

多分それが君にとっての光ることができる教科だよ。