中1生から入塾を制限して、その生徒のみを育てるような塾ならば話は違いますし、志望校を下げて考える塾であれば話が違います。
麻布学院は、頼られれば中3生であろうと中2生であろうと入塾を認め、志望校を全員が目指すという塾です。
ですから評定が低いからという理由で志望校を下げる生徒はあまりいません。
3.4だろうが3.9だろうが、仙台一高と仙台二高に合格した先輩も現実に生徒たちはみていますから。
しかし、そういった合格を目指す場合は、相当無理を重ね、精神的にもプレッシャーを抱えて、その生徒の周囲の人間全てが覚悟を決めていないと難しいものです。
麻布学院は、例年ナンバースクールに二桁合格をしていますが、評定が低い生徒も中には含まれています。
どうしても志望校にと言われて引き受けたのであれば、それは保護者と塾の契約です。
点数が低かろうが、評定が低かろうが、引き受けたならばその学力に引き上げるのが契約というものです。
一般企業出身であれば、この契約というもは慎重に考えて行い、目標の達成は当たり前の事だと思います。
ですが、塾業界は
「とりあえず目指しましょう」
「難しいとは思いますが本人の頑張り次第で」
などという受身の契約が出来てしまいます。
その挙句に、達成できないとなると次の案を次から次に理屈をつけて出され、最初の契約がないがしろにされがちです。
この業界ほど、契約という本来達成すべき事案を、受身で語れる業界はないと思います。
引き受けたのならば、契約したときの志望校を目指すべきで、それを達成されるための努力を塾側も怠るべきではありません。
未達成の生徒が増えているならば、それは大きくキャパをこえている証拠です。
麻布学院の入塾時には、必ず志望校を言ってもらいます。
私はその日から真剣にその生徒を志望校のラインに到達させるために定期テスト、生活態度、自宅学習、授業指導データ、模試の到達ラインなど細かくデータを管理し始めます。
それが契約というもので、どんなに綺麗ごとを並べても未達成は未達成です。
一般企業の社員であれば始末書ですし、次の契約はしてもらえないでしょう。
個人企業であっても親会社からの以来を納期までに未達成であれば、その親会社からの仕事は期待できなくなります。
塾を、保護者は勘違いしてしまうのかもしれませんが、公務員ではなく一般企業です。
目の前にいる人間は先生ではなくただの社員または経営者であり、顧客と対等の立場です。
1度契約を結んだものを達成できないのに、頭も下げず、理屈で変更を迫るような殿様商売ではありません。
そんな人に子供の人生を託すのでしょうか?
自分の顧客の約束、契約内容を果たせず、代案を出して上から目線で物を語る。
その人に子供の将来をあずけて後悔はしませんか?
麻布学院には後悔したくない保護者が生徒を無理矢理連れてくることもあります。
ですが、通い始めると塾は辞めたくないといってくれる生徒が多数です。
最初を保護者が厳しく乗り切ってくれれば、退塾率は10%以下です。
最初の1ヶ月間だけ手を貸していただければ、志望校の合格に近づけることが必ず出来る塾です。
入塾させれば必ず期待にこたえる。
もし無理ならば頭を下げる。
麻布学院は入試で駄目だった生徒も発表の次の日に全員揃って公庫の準備が出来る生徒の集まりです。
発表の日は、駄目だった生徒全員の保護者に私は電話をし必ず謝罪をしています。
高校3年間、自習で教室を使うことも、授業でさえも高校受験に失敗させてしまった生徒について全額料金はいただいておりません。
それが麻布学院の契約未達成の責任の取り方です。
いくら私立特待生になろうが、合格判定を出そうが、中学で1位にしようがそれは生徒の努力です。
受験の結果は全て塾の責任です。
私は一般企業にいた人間です。
麻布学院は、当たり前の常識を当たり前にしているだけ。
引き受けたならその志望校に合格できるためにすべきことをひたすら考える。
それが塾の役割だと思います。
麻布学院(宮城野区原町) 塾長ブログ 2018年11月10日