データとにらめっこ

 

今日は、昨日の夜に遊びに行ったツケが回り、一日中データとにらめっこでした。

過去も運動部系で全国大会や日本代表、プロ下部組織のクラブチームキャプテンなど、学習に集中できる環境ではないが仙台一高や仙台二高に行きたいという生徒を引き受けて来ました。

全員、仙台二高と仙台一高のどちらかに送り出しています。

その生徒達は高校でも活躍し、日本代表や駅伝などで大活躍した生徒もいます。

今年の高校野球予選で仙台二高をシードに押し上げるホームランを打った選手も中学時代全国大会出場です。

野球・空手・バスケ・ラグビー・剣道などの全国大会出場選手。

多数の生徒達を仙台二高と仙台一高に送りました。

サッカーの県指定強化選手は毎年います。

近隣中学の吹奏楽部は、夏休みも朝から晩まで練習練習。

毎年、東北大会まで勝ち進む学校です。

吹奏楽の大会が終わればマーチングの大会。

11月末まで勉強に集中できないことを覚悟して入塾後の指導データを組み上げなければなりません。

吹奏楽部から仙台一高や仙台二高を目指す生徒さんがあまりいませんので、学校生活のほとんどを吹奏楽の大会に傾けてしまいがちです。

吹奏楽を続けたい生徒さんにとって、ウルスラの吹奏楽推薦は魅力的なのでしょう。

そのまま、ウルスラに進学する生徒さんも毎年多いようです。

そんな中でも、過去に麻布学院は吹奏楽部の生徒さんを複数人、仙台一高に送り出しています。

昨年は、中3生に入塾した生徒さんを仙台南に送り出しました。

他の生徒よりも学習時間が大幅に少なくなりますが、麻布学院は毎日授業がある塾です。

麻布学院に入塾した吹奏楽部所属の生徒さんは、私の知る限り全員志望校に合格しています。

途中で両立が出来ず辞めてしまった生徒さんがいるので全員とは書けません。

 

しかしながら、11月になってやっと本腰を入れることができ、夏期講習はほとんど来れない時間が多数ある部活なので、成績の管理と計算、指導データの修正に毎日追われるんです。

普通の部活、県大会や運動部の東北大会出場レベルの生徒と比較しても5倍程度時間を掛けなければ合格基準データから下方修正してしまいます。

今年は吹奏楽部の3年生が2名。

なんとか模試の9月号10月号までは志望校の判定を出していましたが、宮城ぜんけん模試で大幅なダウンです。

それでもBランクは保っていると思うのですが、結果が却って来ていないのでわかりません。

東北大会前ですから仕方がないと割り切って、成績管理データを下方修正して11月と12月で戻す指導データを作成していたのですが。

全国大会出場が決まりました。

11月の後半まで全国レベルの練習が続くでしょう。

本来喜ぶべき事で、祝福したい気持ちは山々なのですが、保護者からは夢を両立させてあげたいと言われ、本人も仙台一高志望。

その想いを託された私は本当に毎日ギリギリの計算をし、寸分のミスも許されない状況に追い込まれてしまいました。

想定を大きく超えてしまい、正直、諦めが入りそうになるのを生徒の名前が入ったデータを見つめながら何とかしなければと格闘すること9時間と48分。

気づけばこの時間。

何とか合格確率が68.6%まで上げるデータを組むことが出来ましたが、吹奏楽の全国大会は過去に未経験ですので、過去のデータに合わせる事が出来ません。

このデータでさえ信頼性に欠ける部分がぬぐえません。

過去の成功例が全く通用しないのです。

仙台一高と仙台二高に総勢110名も輩出していれば、成績や性格、部活動や家庭環境が似通っている卒業生はいるものです。

その数名の成功例をデータベースとして基本の指導データを作成すれば信憑性が高いデータとなります。

ベースを元に、毎日の生活や会話、問題の理解度、進度などを毎日修正すれば合格に近い成績まで引き上げる事が可能です。

データがしっかりしていてこそ横のクラス分け、更に受験に近づく9月には、1名のトップクラスの生徒を軸とした縦の細かいチーム分けで生徒間の向上心と責任感、競争心を育むことが出来ます。

新みやぎ模試、宮城ぜんけん模試の両方で、ここまで生徒全員のランクを保ち、どちらかの模試でAランク以上の判定を出してきました。

校内の実力テストでもナンバースクール受験コースと仙台一高・仙台二高受験コースの生徒は1~20位以内の生徒におさまってくれたのですが、やはり吹奏楽部の生徒はついに持ちこたえられませんでした。

合格基準データ作成で各項目70%を超えないとそれは私が満足できる仕事ではありません。妥協です。

妥協する姿勢は必ず生徒に伝わります。

あと1.4%がどうしても組みあがりません。

麻布学院基本指導データベースの不具合や自宅のパソコンのスペックのせいにして寝てしまいたい気分です。

つい4日前までは70%をこえて、上昇方向にグラフがふれ始めるのを待つ段階だったのですが・・・

もう一人の生徒は公立高校受験コースで、みや模試、ぜんけん模試ともに偏差値60以上まで上げておいたので成績が急激に下降したとしても前期で志望校合格が出来ると思います。

 

指導データで70%をこえない生徒が今は2名。

1名は複数のシュミレーションで70%こえも見えたので後は11月で勝負。生徒会と評定180以上、兄も麻布学院の生徒で仙台二高。部活では部長で県大会出場。現在の模試偏差値は68。

好条件もあるので何とか勝負になると思います。

 

後1名。

国語力はあり、問題との相性がありますが80点を受験できることはまずないと思います。

しかし、入塾の時期が遅かったのと夏期講習がまるまる潰れてしまった状態で知識の補てんがまだ出来ていないこと。

しかし能力は高いので勘で解ける問題も多数。

正確は真面目。言われた事は忠実に守ってくれるタイプです。

現在の模試偏差値が67。

11月後半まで部活がある。

志望校は仙台一高。

今の時間で指導データ合格確率68.6%。未達です。

全国大会を全く考慮せず、データの修正を怠った私の責任ですので今日塾で顔を合わせる前に1.4%を埋める要素を個人データ、塾データベースから過去の成功例を110人分細かくチェックしなおして達成させたいと思います。

 

塾とはこういう仕事です。

大手企業にいた時代。

リストラ全盛の時代、入社して数年の人間が、どうして先輩の評価をするのか、そしてその評価が誰かの人生を変えてしまうかもしれない恐怖で心が重くて仕方なくなりました。

その時、統括する上司に言われた事が

「入社を決めるのは人事、育てるのは現場。現場で評価されなかった社員の最後にケリをつけるのも人事。その人事の人間が現場の判断にケチをつけ、現場でもう少し何とかしろという私欲を押し付ければ、一番いらない社員の順番がお前になるだけ。」

「自分の仕事が出来もしない人間が他人をどうにかしてやろうなどと思い上がりもたいがいにしろ」

若かった私は反発し地方に出向、営業職を言い渡され数年実績を残し、島流し状態がとける本社帰還の通知を受け取った月に会社を退社しました。

現場も体験していない人間が現場のことを知るはずもない。

そんな頭でっかちの中にまた舞い戻るのはまっぴらごめんでした。

運よく大手企業にまた拾われて、今は塾を自分で経営しています。

 

ただ、この歳になって段々、最初の上司が言ってくれた事の意味がわかってきました。

自分の立場もわからずに仕事を放棄し、それを正義ぶって現場の人間を批難するだけで自分の仕事を何もせず、力がないので結局何もできないまま。

そんな私に、自分の仕事が出来て初めて他人の事を考えればいいという意味だったのでしょう。

頭でっかちだったのは自分なのかもしれないと、最近その企業のCMを見るたびに上司の顔が浮かびます。

自分の仕事を全うする中で、人事として助けられる良いプラス要素を見つけ、それをその社員の報告書に書くのが人事の仕事だったのだと思います。

それが最後に人事が出来る事であって、評価を付けないことは現場の判断のまま変わらないということに繋がります。

 

塾という仕事は合格させるためにあるもの。

そのために成績を上げる方法を常に模索していく仕事。

志望校の学力まで引き上げて後は生徒と保護者の判断。

今までもこれからも。

麻布学院は後1.4%に妥協せずデータを完成させます。

でないと、この塾で一番いらない人間は私になってしまいますから。

 

麻布学院(宮城野区原町) 塾長ブログ 2018年10月31日