悩み続ける

私は、塾を開校していらい、ずっと悩み続けてきました。

どうすれば生徒の成績を上げることが出来るのか。

どうすれば全員合格できるのか。

麻布学院は本来、週3回の授業だったのです。

週3回と決まっていても、学びたい生徒はいつでも来て良いというルールを作りました。

やる気のある生徒の成績を上げてやりたい。

合格させてあげたい。

そのいつでも来て良いというルールを1人、そしてまた1人と利用するようになり、気が付けば全員が毎日授業に参加してくれるようになりました。

それが麻布学院、週7日授業の始まりでした。

生徒が自習で学校から塾に直行することも増え、そうであるならば先生を付けてきちんと授業形態にしようと考えました。

それが今の16:30分~21:00までの授業形態となりました。

そして唯一、休みに設定していた日曜日も、生徒が自習に来るようになり、結局、日曜日も授業の日に設定しました。

生徒達のやる気は、そのまま成績に反映し、ついには朝の5時に塾に来たいという生徒も現れ、塾にサマーベットを持ち込んで、私は寝ることになりました。

自宅に帰るのは風呂の時間のみ。

そんな生活を続けていると、いつの間にか麻布学院の成績は上がって行きました。

休みもなく、睡眠の自由すら無かったけれど、成績を上げて喜ぶ生徒の姿が嬉しかった。

そして受験。

生徒の何人かを落してしまいました。

 

何が足りなかったのか、本当に悩みました。

生徒の成績に一喜一憂し、あまつさえ感動の涙を流すような軟弱な自分に原因があったと悟り、次に年からは人間が変わったように生徒を怒るようになりました。

生徒の指導計画も、会話内容、性格、保護者の望み、生徒の悩みを1人1人毎日まとめ、それらの要素と模試や定期テスト、評定に反和え居させて、完璧な指導計画を目指しました。

次の年は、大量に仙台一高の合格を勝ち取りました。

しかし、何人かの生徒を落してしまいました。

その次の年は、塾生の9割をナンバースクールに合格させましたが、やはり落ちた生徒がいました。

次に考えた事が、生徒を落した場合の責任の取り方。

受験に失敗した生徒の高校3年間は無料にすることで、責任を少しでも果たせるように考えました。

テキストを数百種類用意すること、全国で受験可能な模試すべての会場として登録すること。

そうしているうちに、新みやぎ模試の県内1位を毎年輩出できるようになり、塾内平均点は常に仙台トップクラスとなりました。

それでも、生徒を落してしまう。

ですから今度は面談に力を入れました。保護者面談に1人2時間はかけるようにし、出来るだけ認識を共有することを目指しました。

そのことで、塾内平均点は飛躍し、仙台屈指のものになりました。

それでも生徒を落してしまいました。

そして悩みに悩んだ末、生徒とコミュニケーションをとる場としてブログを開始し、快適な空間を用意するためにリフォームをし、数検、漢検、英検も会場指定され、生徒のほとんどが準2級合格を果たせるように努力をしました。

そして数検と漢検については、ほとんどを準2級合格させました。

明日の自分をがっかりさせないように、今日できることを先延ばしにせず、いっぱい悩みました。

人間は、辛くなって悩むことを辞めた時、つらくて考えることすら放棄した時、生きる意味を見失い、いろんなことがどうでみよくなってしまう気がするんです。

その結果がどうなるかを私は知っています。

 

ずっと悩み続けているのは、それを放棄した時、自分自身が簡単に逃げだすようになるのが怖いからです。

だから毎日こうして、生徒1人1人のデータを更新しています。

生徒が言った、保護者が言った「仙台二高合格」という目標を信じて、毎日毎日。

このデータは、生徒と保護者、そして私との繋がりであり、信頼の形です。

この完璧なデータを、完璧と思わず、日々改善し悩んでいます。

悩みって、ネガティブな感情かもしれませんが、その根源は愛情なんです。

その生徒を合格させたいという愛情から生まれた産物が悩みです。

私はこの悩みに潰されることがないように、うまく付き合っていくつもりです。

塾長が、生徒を思い、毎晩思い悩むことの何が悪い。

悩むからこそ、データも完璧に近付き、成績も上がり、合格を果たせると私は思っています。

 

麻布学院(宮城野区原町) 塾長ブログ 2018年6月10日