新しい受験制度についての質問。

 

今日、塾に来てメールBOXを開いたところ、何故か新しい受験制度に関する質問メールが多数ありました。

保護者からのメールもありましたので、お答えしなければならないのですが、結論から言えば、来年の9月~10月にならないと全体像は全くわからないということです。

共通選抜と特色選抜の2通りに受験が別れ、受験日が同じということで、どちらを選択するか保護者や生徒が決断を迫られることは確かです。

現行の前期選抜の場合は、不合格となっても後期選抜を受験する機会がありましたが、今回の改訂では1回勝負なので、どちらを選択するかが重要です。

共通選抜は、現行の後期選抜と同じ方式なので混乱は無いでしょう。

 

問題は特色選抜です。

こちらは、高校側に教育委員会がどの程度の自由を与えるかで全く違いが出ると思います。

現行制度の決定の際に、受験比率を10:0(受験点数10:調査点0)で回答した学校があったことは審議会の議事録でわかっています。

仙台一高だと言われていますが名前は公表されていません。

しかしながら、7:3を上限として比率は決定しました。

このように、高校側が希望しても、それを認めるかは教育委員会の裁量次第ということです。

 

それを踏まえて審議会の原案を見てみましょう。

まず、特色選抜の定員は募集定員の10%~50%。

現行の前期選抜が30%まで。仙台一高は20%に留めてはいましたが、他校は軒並み、推薦入試枠の30%をそのまま前期選抜に移行し30%としました。

これから予想すれば、30%が妥当な数字となり、独自色の強い希望を出した高校が10~20%、40%~50%になると思います。

恐らく、学力重視を鮮明にした高校は10%~20%、体育科・美術科などの特殊な学科がある高校は50%になる可能性があると思います。

特殊科においては10%~90%の範囲内という条項もありますので、普通高校の特色選抜の定員は30%以内になるのではないでしょうか。

 

そして高校ごとに決める特色についてですが、原案では以下のような基準が提案されています。

学力検査点(500点満点)は,各教科の学力検査の得点を換算率0.25~2.0倍により算出して得られた点数を合計したものとする。

つまり、受験の合計点を1/4~2倍の間で算出することが出来ます。

2倍に設定できるとすれば1000点満点となるので、凄まじい学力重視型になるということです。

逆に25%で計算されれば125点満点となり、凄まじい調査書重視型となるでしょう。

仙台一高は現行の受験制度で10:0の回答を出したと言われていますので、この部分は2倍で回答する気がします。

しかし、10:0を回答した高校が仙台一高であるというのは、公文書で公表されたものではなく噂レベルです。

もし、2倍で回答したとしても、現行制度決定時に10:0が認められなかったように学力調査点2倍が許可されない場合や、調査書の比率を高くすることなどの条件付になる可能性もあります。

 

調査書について

調査書点(195点満点)は,各教科・学年の評定を換算率0.25~2.0倍により算出して得られた値を合計したものとする。

こちらも同じ換算率です。

調査書を195点満点とするのは現行制度と変化はありません。

それを学校ごとに25%~2倍の間で設定できるという原案です。

つまり、25%が認められれば48.75点満点。

2倍が認められれば390点満点となります。

さらに不登校生徒などを積極的に受け入れるならば0.25を下回っても良いという条件もつけられました。

これをどう考えるかです。

現行制度で7:3の受験比率をとっている高校は、調査書25%で回答する気がします。

しかし、気になるのが不登校生徒に関する条件です。

この条件を見ると、上位校を想定していない感じを受けます。

ですから、上位校が0.25倍の換算率を回答しても認められないということも想定されます。

 

結論です。

高校側の希望が全て認可された場合。

(学力重視)

定員の50%

学力調査点(受験点数)500×2=1000点満点

調査書 195×0.25=48.75点満点

 

(調査書重視)

定員の50%

学力調査点 500×0.25=125点満点

調査書 195×2=390点満点

 

以上のような凄まじい極端な受験となります。

しかしながら、教育委員会が倍率の高い、上位校の受験において上記の学力重視な受験を認可するか疑問です。

不登校生徒の条件が非常に気になります。

そのような特定の生徒を受け入れる高校を想定し、学力調査2倍、調査書0.25倍を提案したと受けることもできるからです。

 

しかし、受験制度が決定する来年の9月~10月までは、原案のみが公表されていて受験回数が1回になるということしか決定していません。

つまりはどうなるかわからないという結論です。

 

麻布学院としては、どのような受験制度になっても対応できる体制をとるしかありません。

新制度についてはどの塾も、予想の範囲を出ないと思います。

メールやお電話での質問に対する答えとしてブログを書きましたが、どうなるかわからないという結論で申し訳ありません。

状況が変わればまたお伝えします。

 

尚、塾生及びその保護者さま、入塾希望の方のメールには必ず電話連絡をしています。

質問に関しても、メールや電話などで対応しています。

しかしながら、無記名のメールでの質問にお応えすることは出来ません。

今回は、保護者さまからのメールもありましたのでお応えいたしましたが、当塾に関連のない方からのメールに全て対応する訳ではありません。

予めご了承ください。

 

 

麻布学院(宮城野区原町) 塾長ブログ 2017年12月20日