今日は、私を含め、麻布学院の中3生にとって悔しい1日だったと思います。
思い返せば、今年の中3生は下級生や他塾の生徒に負けて負けて、それでもしがみついて、やっと点数が獲れるようになった学年です。
新みやぎ模試の県内1位も2名出し、宮城ぜんけん模試の1位も獲得しました。
それでも、やはり勝ち続けることは出来ません。
過去13年間、麻布学院の生徒たちは自分達の努力や成績に誇りを持ってきました。
体験の生徒が来る日、麻布学院は必ずテストをします。
そんなとき、全ての生徒が気合をみなぎらせ、誰一人として点数を下回る生徒はいませんでした。
体験の生徒は、初日に緊張した状態で、右も左もわからないままにテストですから負けるのが当たり前の結果です。
過去、大手塾の全体1位の生徒や、大手塾の全国2位の生徒、ある塾などは全体の3位と1位が同時に来たこともありました。
そこでも麻布学院の生徒たちは全員が点数で上回りました。
その結果、上に書いた生徒たちは、その後、全員が麻布学院の生徒となり、彼らも誇りを持って戦う一員になってくれました。
体験の生徒たちは、緊張をしているんです。
麻布学院は厳しい塾だと聞いてから来ているんですから正常でいられるはずはありません。
逆に麻布学院の生徒は、常にこのイベントに慣れているので、力を発揮できます。
実戦なれしているのだから当たり前です。
しかし、今年の中3生は、負け続けました。
誰か一人でも点数を下回れば、ホームグラウンドで戦う麻布学院は負けです。
それが一人二人ならまだしも、半数が負けたとすれば大事です。
13年間、先輩たちが繋いでくれた伝統ですから。
しかし、この学年は、負け続けました。
彼らは今日まで、負けても直ぐに体を動かすことが出来る生徒たちでした。
駐輪場に出れば、笑顔で帰ることが出来る生徒たちでした。
今日も同じ風景。
しかし、今日の私は生徒たちに真剣に話をしました。
いつも真剣なつもりなのですが、今日は本気で生徒に向き合いました。
話が終わっても、生徒の誰一人、立ち上がることが出来ないぐらい、生徒たちも今日は真剣に話をきいてくれたと思います。
ほとんどの生徒が悔し泣きをしていました。
世の中、勝ち続けることなど無理です。
いくら有利な条件であっても、いつかは負ける日が来ます。
それが今まで無かったのは、幸運が重なっていただけです。
今年の中3生が悪い訳ではありません。
体調をすぐに崩す私に大きな原因があります。
ですから、どこかで私は力が入りきらない状態で生徒たちに接してきたのだと思います。
今日は、ここ数年で1番と言って良いくらい真剣に本気で話しました。
自分に正直に、生徒たちと正面から。
今日ほど、今年の中3生が真剣に泣くのを見たことがありませんでした。
怒るのではなく、暑苦しいぐらい真剣に話をしました。
今日まで本気を出していないのは、生徒ではなく私自身だったのでしょう。
今日は生徒と一緒に怒り、落ち込み、励まし、全ての感情を出しました。
この悔しさは、必ず生徒にも麻布学院にもいつか財産になる日が来ます。
全員で今日の悔しさを受験にぶつけよう。
麻布学院(宮城野区原町) 塾長ブログ 2017年11月25日