塾屋であり続けたい。

 

上位校にギリギリで合格しても後が大変だという意見が私は大嫌いです。大切なのは受験まで一切手を抜かずにやり切れるかどうかであり、そこでやり切った人間が、高校に入学してから怠けることはあまりありません。

少なくとも麻布学院出身の生徒たちは、その後の大学受験で結果を出している生徒が大半です。

仙台一高に平均評定3.0で合格した生徒は中央大学に合格しています。

平均評定3.6で中3生の秋から入塾、模試が200点台だった生徒を鍛えに鍛え仙台一高へ送りましたが、彼は今、医学部を卒業し立派に医者として活躍しています。

今年も、中1生の時の平均評定が2.9だった生徒や、平均評定が3.4だっ生徒を仙台一高や仙台二高に送り出しましたが、彼らは立派にそれらの高校で頑張っています。

麻布学院の生徒たちは、不可能という言葉を口にしません。

麻布学院は、生徒たちが最初に口にした志望校合格を真剣に考え、今がどのような成績であろうと、評定がどうであろうと志望校合格の学力になるようにプログラムを組みます。

ですから、生徒に対する要求も当たり前に厳しいものになりますし、生徒たち自身も辛い時期がかならずあります。

私は絶対に妥協はしません。

例えそれで生徒が辞めてしまったとしても、塾の存在意義はあくまで志望校合格にあると思うからです。

人格形成やコミュニケーションを目的とするならば、塾ではなく家庭や学校でそれを学んだほうが効果的です。

塾は文部科学省の管轄ではなく、経済産業省の管轄です。

つまりは商売です。

売るものは「学力」と「知識」。

ですから麻布学院は「塾屋」なのです。

この前、私の実力不足で高校入試において結果を残すことが出来なかった生徒が塾に来てくれました。

しかし、現在彼が通っている大学は東北大学です。

彼は、評定や入試当日の心理状態で、高校入試では望む結果が出せなかったかもしれません。

しかし、彼の学力は仙台一高に合格できるだけのものだったのです。

その努力をしていたからこそ、私立高校から東北大学の理系学部に合格しているのです。

もし、彼が仙台一高に合格していたとすれば、ギリギリの合格だと思う人がいたと思います。

しかし、彼はどちらの高校に入学しても結果は東北大学だったと私は思います。

彼は、中学時代、限界まで努力が出来た人間だからです。

 

麻布学院の生徒たちのほとんどが、努力することに抵抗がありません。

それでなければ、麻布学院でやっていくことは難しいでしょう。

比喩でもなく、言葉だけではなく、麻布学院は仙台で一番厳しい塾だと思います。

授業時間も他塾では考えられないものです。

それでも塾をやめる人間がほとんどいないのは、全員が努力している空間に、自分もいるのだという生徒たちの誇りがあるからです。

今の世の中、努力する人間を持ち上げながらもどこか冷めた目で見る風潮があります。

麻布学院は、努力をする人間が当たり前に全力を出せる場所です。

努力できない生徒にとって麻布学院は地獄であっても、努力できる生徒にとっては確固たる居場所になります。

努力を限界まで出来ると言うことは、とても素晴らしいものです。

 

麻布学院のホームページ上に書いてある合格実績は、全ての卒業生が限界まで努力してくれた結晶です。

私はそれを誇りに思いますし、これからも麻布学院は本気で自分の将来を変えようと努力する生徒たちの居場所でありたいと思います。

 

麻布学院(宮城野区原町) 塾長ブログ 2017年8月24日