不公平さは誰のせい?

 

明日は後期選抜の倍率が発表されます。

毎年、緊張しますね。

今年は、仙台二高や仙台一高、宮城一高に加えて、二華高校を受験する生徒がいるのでそちらも気がかりです。

全員模試ランクは出ているのですが、何しろ評定が130点台の生徒が二華を受験したり、150点台の生徒が仙台二高や仙台一高を受験するので、評定の壁を越える事が出来るか本番にかかっています。

 

昨年も、150点台(平均評定3.9)の生徒を仙台二高に合格させていますし、過去には平均評定3.4や3.0で仙台一高に合格させています。

仙台高専に関して言えば、評定に1が何個もある生徒を合格させたこともあります。

 

今年の前期選抜では、附属中が仙台二高7名しか合格が出ないなど、仙台一中などの評定を高めに設定してくれる学校がかなりの人数を合格させています。

麻布学院の近隣校でも、総生徒数は多いマンモス校にも関わらず、仙台二高合格は麻布学院の生徒1人のみ。

仙台一高も1人の合格者で留まっています。

今の前期選抜やり方では、評定の低さを点数でカバーする事が不可能に近いと思います。

意図的に評定を高く設定している公立中学校と、旧体制のまま、学校独自でオール5の生徒を数名に設定している学校では合格人数が全く違って来ました。

それを、附属中や上杉山中の前期惨敗と仙台一中などの前期圧勝にが証明していると思います。

このような公立中学校による評定の違いは本来あるべきでは無いと私は思いますし、公平性を著しく欠いていると思います。

 

現在の入試制度は、廃止され、前期と後期が同じ日に1本化される予定ですが、前期選抜のような不平等に繋がる制度が消える事は無いような気がします。

違う形になれど、存続するでしょう。

これについては、言いたいことも書きたいことも多々ありますが、ただの批判になってしまうので、今度出される入試制度には、本当の意味の公平性を期待します。

同じ公立中学校で、入試がある訳でもないのに、学区によってこんなに高校入試で差がつくことはおかしなことです。

是正されるべきは、入試制度なのか公立中学校のありかたなのか、それはわかりません。

しかし、生徒の一生が学区という努力しても変えようがない物に左右されている今の現状は、あってはならないと強く思います。

 

明日、倍率が出ればまた一気に緊張感が高まります。

やり残しが無いように気合いを入れなおして頑張ります。

 

麻布学院(宮城野区原町) 塾長ブログ 2017年2月23日