保護者面談をしていると、他塾について質問される事が多々あります。
正直な事を言えば、私はその塾の社員でもなければ関係者でもないので、解らない部分がほとんどです。
でも、1つだけ言える事があるとすれば、その塾に通う生徒がいる限り、その塾は必要とされている塾だという事です。
麻布学院は、生徒数も限られていますし、教室を他に出すつもりもありません。
つまり、限られた人数と限られた範囲しか生徒をお預かりすることが出来ません。
だからこそ出来る事もあれば、出来ない事もあります。
大手塾は、教室数も多いので、受け入れることが出来る生徒数が個人塾とは比べものになりません。
しかし、やはり生徒数が多ければ多い程、満足する生徒の数と比例するように、満足出来ない生徒数も増えてしまいます。
教室が分散することで、その教室の教室長さんの力量が、大きく満足度に左右するという面では個人塾も大手塾も変わりがないと言われればそうなのでしょうが。
でも、これだけは言えるのですが、どこの塾であっても生徒を合格させたいと真剣に考えていますし、成績を上げてやりたいと本気で悩みながら試行錯誤しているのです。
麻布学院は、中学1年生と中学2年生は月~土曜日まで、毎日授業がありますし、中3生は月~日曜日まで毎日授業があるという特徴があります。
その特徴があることで、生徒を曜日で分散させることが出来ません。
ですから、限られた人数しか物理的に受け入れることが出来ないのです。
その分、1人1人の生徒に使う時間と労力を多くとることが出来ます。
しかしながら、それだけの時間と労力を使っても、満足してもらえない生徒もいますし、合格させてあげられない生徒も毎年います。
今の現状で、その状態ですから、教室数を増やす事も出来なければ、方針を大きく変換することも出来ません。
前にもブログに書きましたが、塾は人が一番大切です。
人とはつまり「戦力」です。
麻布学院の戦力は、1教室に集中することで力を発揮することが出来るのです。今の方針を変えて、毎日の授業制度を無くし、週3回などをメインとしながら生徒数を増やす方向に転換すれば、必ず生徒の成績を今の水準で維持できなくなります。
麻布学院の強みは、生徒1人1人にかける時間と労力を多くとれること。
麻布学院の弱みは、1教室、毎日授業という形態であるため、これ以上の塾の発展は望めないことです。
1教室だからこそ維持できる生徒の成績であり、全中学生が同じ時間に毎日集合することを考えれば、生徒数も限界がある。
そして、今の現状でも生徒全員を合格させることが出来ない以上、教室数を増やすことなど到底出来ません。
限られた生徒数で限られた地域に制限される塾なのです。
それに比べて大手塾は、人材が豊富ですし、授業の形態も様々で、どんな生徒にも対応出来うる体制が整えられていると思います。
多くの生徒を1年間で受け入れる体制が出来ている点だけを見ても、素晴らしいことだと思います。
麻布学院以外の個人塾の塾長さんも、地域に根付いた教育方針を持っていたり、大手塾との違いを鮮明にうちだしていたり、その地域になくてはならない塾だと思います。
こう考えてみて、やはり、その塾に通う生徒がいる限り、その塾は必要とされている塾であると私は考えます。
明日は、前期選抜の合格発表です。
どこの塾長さんも、教室長さんも、生徒の合格を祈っている事でしょう。
私も同じです。
その祈りを全ての塾が込めている以上、世の中に悪い塾などありません。
麻布学院(宮城野区原町) 塾長ブログ 2017年2月8日