受験改革の青写真概要。

 

今年、11月8日に、高等学校入学者選抜審議会が県の行政庁舎で開かれました。

高等学校入学者選抜審議会とは、公立高校入試の受験制度改革の本丸とも言うべき専門委員会です。

この委員会は、傍聴することも可能です。

 

その会議上で提言された受験制度改革案の青写真が、教育委員会の情報公開に先立って、新聞に掲載されました。

概要は、A~Cの3案が提案されました。

 

 

(A案)

前期選抜と後期選抜を集約する。

試験は1回にするが、学力だけでみるものと、高校独自の見方を加えるものといった2系統で選抜する。

(B案)

前期選抜の時期を、現在の2月上旬から、2月中~下旬にかえる。

学力テストの教科数や受験資格を再検討する。

(C案)

前期選抜の時期を2月中~下旬にしたうえで、たとえば専門学科のみに限定する。

 

A案とC案に関しては、両案ともに普通科の前期選抜を廃止し、後期選抜と一本化する形態です。

B案については、前期選抜の日程を遅らせて、現在実施されていない社会科や理科を受験科目に追加する余地を残し、現行制度の存続をはかる形態になりそうです。

 

A案とC案については、現在の受験制度に関する問題点に広く耳を傾け、大きく舵を切る形です。

B案については、前期選抜と後期選抜の日程が近くなることや教科数が増加する可能性があるので、現場の混乱があると思います。

私が支持したい案は、もちろんA案です。

しかしながら、現在、受験で専門学科の倍率が低い事を考えれば、C案が採用される気がします。

C案についても、私は賛成です。

B案になった場合、受験科目が5教科となるのであれば、調査書の比重が下がるので、大きな改革になると思います。しかしながら、日程に無理がある感は否めません。

 

新しい制度が施行されるまでに、数年あると思われるので、高等学校入学者選抜審議会の方々には、より良い改革を望みます。

尚、高等学校入学者選抜審議会の過去の会議議事録は、麻布学院ホームページのリンクより、高校教育課⇒高校入試⇒各種会議の項目より高等学校入学者選抜審議会をクリックすれば確認できます。

今回の改革案が話し合われた会議については、まだ情報公開はされていません。

年明けの公開が待たれます。

 

麻布学院(宮城野区原町) 塾長ブログ 2016年12月19日