面談の途中、時間が空いたのでブログを更新します。
さて、今日の題名は、「気持ちが切れてしまった生徒。」
気持ちが切れるとは、もちろん志望校に対してです。
麻布学院のほとんその生徒が、新みやぎ模試及び宮城ぜんけん模試、育伸模試など、様々な模擬テストで合格ランクをたたき出しています。
志望校も、仙台二高、仙台一高、仙台三高、宮城一高、二華高校、仙台高専などの上位校ばかりです。
入塾してきた時は、普通だった生徒達が、それぞれの努力によってランクを出し、それを維持して来たのです。
しかし、この時期になると、同じ志望校を目指している生徒達の中に、差が出てきます。
S~Aランクの合格判定の生徒もいれば、Bランクの判定の生徒もいます。
そうなると、点数の差も大きなものとなり、上位生徒に追いつこうとするよりも、下位の生徒に抜かれないように、その点数を守りに入ってしまう生徒が何人か出てきます。
そして、下位を意識し始めた時から、成績の下降が待ち構えているのです。
上位の生徒と、下位の生徒では受験意識も違えば、勉強量も全く違います。同じ合格判定でも、Sランクの生徒とBランクの生徒では、志望校に対する執着心も全く違います。
そして下位を意識してしまった生徒は、せっかくAランクを出していた時期もあったのにかかわらず、志望校より下の高校のSランクの学校を、何かを理由にして、目指すようになってしまいます。
これが、入試直前の1月2月なら仕方のないことだと私も思うのですが、今の時期にこのような考え方をしてしまえば、今度はランクを落としたはずのSランクだった高校がAランクとなり、結局は凄まじいスピードで、BランクCランクに落ちてしまうのです。
例えるなら、仙台一高を目指している集団の中で、怒られながら、苦しい思いをし、同じ環境の仲間と同じ内容の問題を必死になって解いていたから仙台一高がBランク、仙台三高がAランク、宮城一高がSランクだったのです。
その生徒が、自分より下の今まさに仙台一高がBランクになったばかりで、途上中の生徒を意識したとすれば、前を向いている者と後ろばかり気にしている者の歩のスピード差で、一気に抜き去られてしまいます。
そうなった時、仙台一高ではなく、Sランクの宮城一高に志望校を変えてしまうのです。
そこからは、Sランクの油断から、志望校を下げたという錯覚が生まれ、今までの環境とは全く違い、勉強量は落ち、ヤル気も上辺だけなものと変わり、いつのまにか宮城一高がBランクとなって、Cランクとなって、結局は不合格となる悪循環が待っています。
そういう気持ちが切れる時期の早い生徒は、怒っても、真剣に話をしても、追い詰められた状態になるまで成績が落ちない限り、全く心に響いてくれません。
結局は、ヤル気のある集団である麻布学院の中に居場所をなくして、退塾してしまう生徒もいます。
この気持ちが切れる原因は多々あるのですが、結局は成績への向上心と志望校への強い執着があるか無いかだと思います。
気持ちが切れてしまった生徒は、志望校を落とすきっかけや、塾をやめるきっかけ探しをするようになり、そこから成績を向上させるのは、とても難しいのです。
毎年、この時期にこの現象が1人2人あり、悩んでしまいます。
何年塾を経営しても、この瞬間は落ち込むものです。
麻布学院(宮城野区原町) 塾長ブログ 2016年9月28日