緊張感が必要なんです。

塾屋の仕事。

それは、生徒を志望校に届く学力へ、引き上げること。

それ以外のことは無いと思います。

現時点の、成績がどうであろうが、評定がどうであろうが、強く望むのであれば、志望校にどうやって合格させるかを真剣に考えなければなりません。

麻布学院は、どんな生徒であっても、新みやぎ模試で、必ず合格ランクが出るよう、毎日、生徒一人一人の指導プログラムを組みなおします。

 

その、指導プログラムには、成績管理、生活指導、意識の向上にいたるまで、ありとあらゆることが項目として存在します。

ですから、ほとんどの生徒が、最初目標としていた志望校の合格判定が出ます。

しかしながら、受験で、全員合格に至ることはありません。

過去、平均評定3.0の生徒を仙台一高に合格させました。

今年も、平均評定3.9の生徒を、仙台二高に合格させました。

評定の合計点140台前半で宮城一高も合格させました。

 

しかし、不合格になった生徒も存在します。

開示された受験の点数を見ると、合格点数には達しているのです。

しかし、本来、その志望校を、トップクラスの点数をとり、評定面をカバーできる実力のある生徒が、合格ラインの中間点ぐらいの点数しかとれず、結果、評定に左右されてしまいました。

 

そのような生徒が毎年います。

新みやぎ模試で「Sランク」「Aランク」を毎回出しているのに、本番の点数が、想定した点数を下回るケースです。

 

そのケースを長年研究し、対処法を模索してきました。

 

その結論が、「緊張感」にあると最近気づきました。

この緊張感は、当たり前に、受験本番の緊張感もありますが、原因は、その緊張感ではありません。

模試の時の緊張感が無い生徒が、上記のケースに当てはまってしまうのです。

 

上位の生徒は、常に点数を競い、お互いを意識して模試に望んでいます。

「入試より、塾での模試の方が緊張しました。」

そんなことを言う生徒が多数、存在しました。

 

合格した生徒のほとんどが、この模試での緊張感を強く持っていた生徒なのです。

 

しかし、競争の中に、入ることがない生徒は、模試での緊張感があまりないのです。

遠巻きに、点数を競い合う人たちを、見ている感じです。

良く言えば、マイペース。悪く言えば、競争意識が足りない。

 

常にマイペースでいることは、悪い事ではありません。

しかしながら、この模試での緊張感の無さが、受験で大きく災いするのです。

何故なら、受験会場で、マイペースでいられる生徒はいません。

誰もが緊張するのです。

緊張感の中で問題を解く経験が少なかったことで、より大きな緊張をうみ、実力を発揮できない結果に終わるのです。

 

そのような生徒の対処法として、今度の模試はチーム戦にしました。

一人一人に、責任感を持たせ、それによりマイペースでいられない環境を作り出します。

チーム戦なので、それぞれが、競争の中に入らなければいけないのです。

それにより、大きな緊張を与えることが出来ると思います。

 

新みやぎ模試7月号は、塾を二分してのチーム戦。

私も、チームの監督として、生徒を鼓舞しながら、運動会の全員リレーのように、お互いがお互いを意識し、カバーし、そして真剣に挑めるよう、生徒の本気と緊張感を引き出します。