麻布学院では、土曜日に必ずテストをします。
小テストではなく、50分100点満点のテストです。
内容は、模試レベルの問題です。
生徒全員が、毎週競い合います。
ゆとり教育が導入されて以降、争うことは悪のように扱われてきました。
その結果、争うことを知らないままに、負けることを知らないままに、恥をかくことを知らないままに、受験を迎える子供たちが増加しました。
しかしながら、受験校と呼ばれる高校や、首都圏の中学は、常に学問で競争しあう環境です。
他の同級生の力と、自分の現在の力を比べ、その結果を重くとらえることで、予習復習に力を入れることの重要さを痛感するのです。
麻布学院は、将来生徒達が、関東圏、関西圏の受験校の生徒と対等に渡り合える生徒の育成に、力を入れています。
そのような生徒の育成に、競争は不可欠です。
塾出身者の東北大学合格者比率は高く、東京大学理Ⅲ、自治医大など、医学部系に進んだ生徒も多数います。
常に争うことにより、緊張感が生まれ、そして上位成績の生徒に勝つチャンスを、皆平等に毎週与えることで、誰もが本気を出します。
緊張感の無い、テストには意味がありません。
その緊張感の中、全員でテストを受けることに意味があります。
生徒の今の成績によって、問題をそれぞれ別にしたり、教室を別にしたり、成績の低い生徒に受験そのものをさせないなどの対応をすれば、生徒が生まれ変わるチャンスを潰してしまいます。
「あの人に勝てるかもしれない。勝ちたい。」
そんな気持ちになれるチャンスが毎週ある。
そして、一度でも勝てた時、それが成功体験となり、劇的に成績が上がる生徒が毎年多数存在します。
毎月1回の模擬テスト以外で、授業中最後にやる小テスト、毎週土曜日の確認テスト、麻布学院には、「変われる」チャンスがたくさんあります。
そのチャンスを逃さないように、毎週のテストに向けて、学校のテスト範囲や、予習だけではなく、常に復習をする習慣が身に付きます。
麻布学院が、実力テスト、模擬テスト、受験に強い理由の1です。
競争とは、低い高いを決めるものではなく、チャンスを平等に与える場なのだと私は考えます。