麻布学院は、過去14年間で土浦第一の1名を含めれば、110名の仙台一高、仙台二高の合格者を輩出しております。
地域的な面で、上位層は仙台一高を志望する生徒が多いため、仙台一高が突出して93名と多く、この数年はブログの効果もあり、近隣中以外から麻布学院に通ってくださる生徒も増え、仙台二高の合格者が急増しました。
過去14年間の仙台二高合格者16名中の10名がこの3年間の合格者です。
麻布学院から仙台二高・仙台一高に合格する生徒の特徴は、評定が150~165点近辺(平均評定3.8~4.3程度)の生徒か、評定180~195(平均評定4.7~5.0)の生徒、2つの層で合格者が多くなっています。
170~179点(平均評定4.5程度)の生徒は、逆に合格率が低いように感じます。
低いといっても昨年はその層から3名の仙台一高・仙台二高の合格者を出していますので、私のイメージ的な問題かもしれません。
しかし、この層は仙台三高や宮城第一、仙台二華などを受験した場合は100%に近い合格率です。
ですが、仙台一高や仙台二高を受験した場合は約60~70%の合格率で、この3年間は50%台に甘んじた年もあります。
この層は圧倒的に女子が多く、一般的な公立中学で課題や授業態度に問題が無く、部活に入部していて定期テストが420点以上であれば女子ならば簡単に貰えてしまう平均評定です。
今の定期テストは490点を獲得しても学年1位になれない世界です。
420点という数字は、学校ワークを丹念にやればクリアしてしまう水準なのです。
このように、あまり苦労した感覚が無く気が付いたらこの評定で、ならば上位校と考える女子が多いのかもしれません。
事実、麻布学院の男子は150~165点近辺の評定点の生徒が仙台二高や仙台一高にかなりの数合格していますが、女子も男子も170~179点の生徒の合格率が男女ともに一番低くなっています。
これは、評定が中途半端にあるため、模試や定期テストの点数で、志望校が仙台二高・仙台一高・仙台三高・宮城一高・仙台南などの上位校で揺れ動くことが原因だと思われます。
評定が低い生徒はある意味居直りもありますし、腹をくくっていますから、純粋に学力で合格を目指します。
そういった生徒は判断が簡単で、中3生の7月からの模試で、県内100位以内に入り続けるか、県内1位を獲得していれば今まで14年間、全員合格しています。
もちろん宮城ぜんけん模試でも、評定の関係でAランクは出ずともBランクは全員出していました。
こうなると、志望校は保護者・生徒ともにぶれることがありません。
評定にあわせて受験するなら偏差値50~58の学校相当ですが、そこを受験するならば上位私立で特待のほうが良いとなります。
現実麻布学院から仙台二高、仙台一高を受験する生徒はこの3年間100%私立で特待生合格です。
評定が低くとも、学力があれば私立は特待合格できるのです。
それであるなら志望校を変える必要はありません。
当たり前に180~195点の生徒は志望校を変えません。
大手塾は、夏期講習などを無料にしたり、各種講習、個別などでこの層を集めます。
中心部から外れた地域、麻布学院の所在する原町もそうですが、評定オール5の生徒が3年生の夏から塾に通いだすという事例がたくさんあります。
こういった生徒たちは学力面、模試や実力テストではあまり力を発揮できませんが定期テストでは上位に入ります。
しかも、そういった地域では塾に通わずに点数が獲れるのは素晴らしいと先生たちが持ち上げる傾向もあり、評定は高くなります。
そして、今年で無くなる前期入試では圧倒的に評定が高い生徒有利です。
そのような生徒が大手塾の前期小論文講習などで合格しています。
麻布学院は圧倒的に後期に強い生徒の集団です。
オール5の生徒は勿論いますが、学年1位であったり、模試でも常に県内10位以内であったりです。
この層は、大手塾の合格者数を見ても、志望校を変えることは稀でしょう。少なくとも前期選抜では仙台二高や仙台一高を受験します。
麻布学院でもこの層の生徒は全員、両校を受験しています。
では問題の中間層ですが、仙台二高や仙台一高を受験するには当たり前の平均的な評定です。
宮城一高や仙台二華を受験する、そして向山や館山でも平均評定でしょう。
ですから、悪いわけでもなく良いわけでもないのです。
この評定で、最初から仙台二高・仙台一高を真剣に考え、ぶれていない生徒は新みやぎ模試の県内100位以内には入っています。
ですが、それに該当しない模試で405~425点ぐらいになる生徒が多いのがこの層です。
何故ならば、学力重視なら確実に模試の点数にこだわっているはずで450点は超えていないとおかしいのです。
もし定期テスト・評定重視ならば180点は優に越えているはずなのです。
ですが、両方ともに悪くも無く良くも無く。
模試は仙台三高や宮城一高ならばA~Sランク。
ですが仙台一高や仙台二高ならばBランク。
評定も仙台南以上を受験するのならば受験する生徒の平均評定に限りなく近く、仙台一高や仙台二高であれば確実に高い方ではなく普通です。
すなわち模試もナンバー相当ではあるが仙台一高や仙台二高を受験するには心もとなく、評定は上位校受験ならば普通です。
しかしながら、中心部以外の中学は評定150以下の生徒の割合が凄まじく高い中学ばかりです。
中学では定期テスト20位~40位。
模試は420点。Bランク。
評定は4.3~4.5。175点。
仙台一高よ受験しても良いが、宮城一高でトップ層にという考え方も頭をよぎる成績でしょう。
ですから保護者も本人も志望校がぶれてしまいます。
追い詰められている評定が低く学力が高い生徒や、評定が5に近い前期選抜は確実に仙台二高・仙台一高という生徒と比較すると、気持ちの入り方、志望校に対する執念に欠けてしまいます。
気が付いたらこの評定で、気が付いたらこの点数。
だから志望校はどこにすれば良いですか?
そんな感じの生徒が多いのがこの層です。
麻布学院ではこの層に明確な基準を与えています。
模試では必ず仙台二高・仙台一高の合格判定をともに毎回Bランク以上。
あわせて必ず宮城ぜんけん模試の判定もB~Aランクを毎回出すこと。
新みやぎ模試で県内100位以内に7月から8回中4回は入ること。
1回~2回であるなら迷わずに仙台三高や宮城一高に変えるか、気合いを入れて学力重視に気持ちを持って行き、私立特待を獲得して私立覚悟で仙台一高を受験するかです。
今の世の中、定期テスト450点以上、評定4.5以上は女子なら簡単にクリアできる時代です。
本来ならば中途半端な点数と評定で、模試が同じく450点なら良いのですが、模試で380~410ぐらいであれば仙台二華や仙台南相当の学力と評定なのです。
個別指導塾や個人塾には学校の定期テストで400点を目標にする塾が多いのですが、これは保護者が中学生の時代には学校ワークなど存在せず、模試と定期テストに大きな開きがなかった時代の基準です。
それを基準にすることで、真面目な生徒ならば塾側として比較的簡単にクリアできる水準で、尚且つ保護者が納得する数字の妥協点として優秀な基準といえるでしょう。
ですが、昔と違い現在の定期テストは学校ワークの登場で450点でも校内20位~40位という時代です。
その40名が全て優秀であるならば、その中学の仙台二高や仙台一高の合格者数はあわせて30人ぐらいにはなるでしょう。
しかし現実は5名~10名ぐらいの中学ばかりです。
仙台南受験するなら優秀ですが、仙台一高を受験するには大幅に物足りない点数なのです。
ですから、自分の評定が170~179で、定期テストが450点近辺。
模試ではBランクとCランクを行ったりきたりという生徒は、仙台二高や仙台一高を受験するには非常に危ない成績であると言えます。
どこかで学力重視に切りえが必要です。
麻布学院は、評定が高かろうが低かろうが、数字と結果重視です。
学力重視の塾ですので、高校進学後もこんなちいさな塾の出身者が仙台一高受験首席過去3名。仙台二高受験首席が過去1名。
両校で10位以内の生徒を毎年輩出しています。
今年の受験の塾内トップは受験点数471点です。
麻布学院において成績とは、全てのテストの点数です。
塾に出来ることは点数を上げること。
定期テストも模試も実力テストも450点をこえている生徒をつくることが麻布学院の目標です。
仙台二高や仙台一高に合格するには評定も大切ですが学力は重要です。全ての試験で450点以上。
校内順位は最低20位以内。
模試は県内100位以内を継続して獲得。
この条件をクリアしていれば評定に関係なく合格できると思います。
ここを目指し頑張りましょう。
今まで281人の先輩たちの中で110人。
約40%の先輩がこれをクリアし合格を獲得しています。
ナンバースクールと関東私立の合計では約60%の先輩が合格勝ちとりました。
無理な数字では決してありません。
麻布学院では普通の数字で、全員が目標にする数字です。
麻布学院(宮城野区原町) 塾長ブログ 2018年8月22日