今年の受験で、仙台一高と土浦第一、宮城一高に進学した生徒たちが昨日遊びに来ました。
夏期講習に入ってから卒業生の誰かは毎日来てくれます。
彼ら彼女らが口々に言うことは、楽しいという言葉と高校に入ってからの方が受験よりも勉強は大変だということです。
それは当たり前のこと。
進学校出身の人間ならば誰もが知っていますが、高校で国立大学、ましてや東北大学のような旧帝国大学を目指す人間に対して、高校側は解る事を前提に授業を行います。
ですから、解らないことがあれば自分で補うしかないのです。
それに加えて、小テストも難しく、その結果は大きく評定に反映します。
今の大学受験は、AO入試が大きな幅を持ち出しました。
AOで上位大学を目指すのであれば、高校1年生から受験体制に入らないと厳しい結果が待ち受けています。
麻布学院の毎日授業を大変だと言っている人間が、仙台二高や仙台一高に入学して何になるのでしょう?
自分で勉強が出来る生徒は毎日90分などという学習時間は全員とっていると思います。
自分でそれを管理できないから麻布学院のような塾が必要なのです。
東京などでは保護者が学習を管理する受験法がもてはやされていますが、仙台でそれをやれる保護者がどれだけいるのでしょうか?
それをやるには徹底した幼児教育が必要です。
周囲からの情報も必要です。
そして、常に子供の学習管理をするには、宮城県全体の雰囲気が邪魔になります。
東京などでは、そういった管理をされている子供が周囲に何人もいます。
しかし、宮城県の小学生や中学生にどれだけいるのでしょう。
子供は成長すれば成長するほど親の影響よりも周囲の影響に感化されがちになります。
保護者が管理できる環境を作るには、難しい状況です。
大手塾に行く生徒の上位合格者が多いのは、クラス編成を徹底して評定の高い生徒を集め、出来ることを前提に授業を進められるのが大きい要因です。
そのような塾の場合、上位クラスから外れてしまった生徒のナンバースクール合格は難しくなります。
何故なら、元々塾側が管理してくれる体制ではありませんから、自分で学習管理が出来ない生徒にとって成績を伸ばす環境になくなるのです。
上位校を目指す生徒の場合、ウルスラtype1を受験を保護者が望むケースは増えています。
ですが、麻布学院の学習時間を多いと感じる生徒にとって、ウルスラtype1でやっていくのは難しいと思います。
休日も1日に要求される学習時間も麻布学院の比ではなく厳しいものです。
進学校を志望する生徒にとって、麻布学院の授業体系は普通なのです。
各中学の定期テストでもきちんと数字と実績をだしています。
この数年では附属中の1位2位も在籍していましたし、上杉山中の1位は今も在籍しています。
在籍生徒数わずか1名の学校で、これだけ10位以内を出している塾は少ないと思います。
そして受験結果では、たった1教室の個人塾ですが、複数教室を持つ大手塾の上位校合格数に劣らない実績も出しています。
それは当たり前のことを当たり前に行っているからです。
全国的に見れば、麻布学院の学習時間が多いのではなく、全体の学習時間が少ないので浮いて見えるだけです。
私立の進学校は、人材も資金も豊富ですからどこの学校も麻布学院より多い学習時間を確保しているはずです。
そもそも、二華中を受験し合格したとして、そこから旧帝国大学医学部や東大を目指す生徒の学習時間が麻布学院より劣るなら意味がありません。
麻布学院は、当たり前のことを当たり前にすれば数字と結果が残るという見本にはなるでしょう。
普通の生徒たちを集め上位校合格へ。
特別な地域ではなく宮城県の平均的地域で。
それが麻布学院の考え方です。
麻布学院に評定のしばりも入塾テストもありません。
そうであるのに私立の仙台育英の場合、23人受験して21人が東大選抜で授業料免除される塾です。
普通のことを普通にやっているだけです。
何も特別ではありません。
進学校に行けば、麻布学院の学習量が少ないほうなんです。
麻布学院(宮城野区原町) 塾長ブログ 2018年7月23日