定期面談の真っ只中です。
定期面談で保護者からお話を聴き改めて思うことは、麻布学院の生徒たちの勤勉さです。
麻布学院は、毎日塾があるという性質上、塾からの宿題などはほとんどありません。
自宅で学習するためのテキストは配布していますが、それをやるのもやらないのも生徒しだいです。
自宅学習では生徒の自主性を重んじていますが、面談で聴く限り、ほとんどの生徒が自主的に自宅でも勉強時間を確保しているようです。
麻布学院の考え方として、学校の定期テストは、学校の先生指導と生徒の取り組みに任せるべきという立場です。
塾は受験に向かう学習をする場所であり、学校のテスト勉強については、指導している学校の先生に聴くべき事案であり、その補助教材として学校ワークも配布されているので、塾で使用されるどんな準拠教材よりも定期テストには有効です。
つまりは、学校の先生の授業をきちんと聴き、先生に質問をしたりして理解度を深め、自宅で学校ワークに取り組めば、450点以上が狙えるのです。
麻布学院は、中3生の定期テストで、過去13年間にわたりメイン中学の学年1位を輩出しております。
1位を獲得した生徒たちに、学校の定期テスト対策を行ったことがありません。
彼らは、塾で受験勉強を毎日しながらも、自宅では学校の定期テストに向けた準備を怠らない生徒でした。
麻布学院が過去在籍した生徒の40%を仙台一高と仙台二高に合格させることが出来たのは、この姿勢を貫き、実力テスト、模試、そして受験に強い生徒の育成に集中できたからだと思います。
しかしながら、今年から1か月近い時間をかけて、定期テスト対策を行うことにしました。
その理由として、中1生や中2生のうちは、塾側で管理をしないと自宅学習を全くしない生徒が出てきてしまう恐れがあるからです。
学校ワークを3回繰り返しこなせば、酷い成績にはならないはずの内容のテストで、350点以下になる生徒が毎年数名存在します。
上位クラスにも、420~450点の間になってしまい、評定が上がらない生徒が存在してしまいます。
ですから、定期テスト前の1か月は、徹底して自宅学習の管理を行うことにしました。
全員が全員、大手塾の最上位クラスのように、自分で定期テスト対策が出来る生徒ばかりではありませんから。
しかしながら、自分で定期テスト対策の管理が出来ている生徒にとって、授業が暇で暇で仕方ないようです。
自宅学習で数回こなしている内容を、何度も何度も塾に来てまでやらされる事に不満が出るのは仕方ないことだと思います。
学年1位の生徒にとって、これほど暇な時間もないかもしれません。
しかし、上位クラスの中にも、学校ワークをまだ1回すらこなしていない生徒がいるのも事実。
麻布学院は毎年、模試や実力テストに誇りを持ち、生徒全員が一丸となり戦う集団を形成してきました。
受験に向かう姿勢もまさに鬼気迫る集団でした。
それであるのに対し、定期テストについては、各自バラバラな感は否めない状態が数年続いています。
ですので今年から、定期テストについても、塾一丸で戦う姿勢を見せようと思い、定期テスト対策に力を入れることになった次第です。
定期テスト対策の大幅変更により、生徒の管理データを大幅に修正しなければならない大作業に加え、面談も重なっているので私のスケジュールもかなりタイトなものとなっています。
変革の時期に、経営者が忙しくなるのは常。
この定期テスト対策を大成功に終わらせ、継続して実施できるよう完璧なプランと管理データに仕上げてみせます。
麻布学院(宮城野区原町) 塾長ブログ 2017年6月8日